1 この記事の概要について 

 私が昨年から使用して、イシナギを15本(2021年6月中旬段階)釣りあげている、私のイシナギ専用竿の剛樹 スタンディングディープ195S(STD-D195S)の使用感(インプレ)について紹介しています。

2 この竿の使用感について

  相模湾のコマセキハダで使用するサイズのリールでキンメを楽しむというメーカーのコンセプトで作られた竿です。

  長さは、1.95mで硬さは、SS、S、Mの3種類があります。

  実際に、195Sを使用した際の適正だと感じた錘負荷は、250~300号が最適です。

これは250号負荷の時の画像です。

  これより軽いと曲がらないし、これより重いと曲がりすぎて、手持ちでやるならば、釣り人側に負担となるように感じました。

  195SSは、最適な負荷が200~250号ぐらいの硬さでした。

  外房のイシナギで、一昨年、スタンディングバイトMR17で当たりを弾くことが多かったので、同じぐらいの強度でかつ長い竿ということで約半年以上探してやっと巡り合った竿です。

  イシナギ以外には、北海道のサケ釣りと三浦半島の深海サメ釣りに使用しました。

 それぞれの記事を下記で紹介します。

 北海道知床ウトロ沖のサケ釣り

  → https://tyokinbako9901.jp/archives/1202

 三浦半島の深海釣り

 → その1 https://tyokinbako9901.jp/archives/992

 → その2 https://tyokinbako9901.jp/archives/1234

 実際に、キンメ釣りの際に、この竿を使ってシーボーグを使って釣っている人がいたので、使用感について聞いて見たところ、竿としてはシーボーグ800~1200クラスのリールには最適だが、コマンドクラスのリールはバランスが悪いので、あまりおススメできないそうです。

 実際、キンメ釣りでは時には1000m近く糸を出すことがある(回収の指示があるまで出し続けるため)ので、シーボーグでは糸巻きが足りないので、本格的なキンメ釣りには向かないようでした。

本格的なキンメ釣りの様子、手持ちの人は見たことがないです。(根起こしの際に捨て糸を切るための負荷が大きいので手持ちでは耐えられないです。)

 スペック的には、キンメには向くもののリールのサイズを考えるとあまり使い勝手は悪いです。

 そもそもキンメの手持ちって有り得ないです。基本的には、キンメはロッドホルダーに付けたまま釣るのが常識で、手持ちはあり得ないです。

 誘ったところで、水深と糸の伸びを考えたら仕掛けもほとんど動かないですし。

 この竿がその真価を発揮するのは、イシナギのようなロッドホルダーにかけて釣る泳がせ釣りです。

 うねりのある時や食い込みが悪い時に、竿の長さで食い込ませるには、この竿が最適です。(前回の大時化のような時は、195SSが最適となりますが)

前回の記事 → https://tyokinbako9901.jp/archives/1482

 泳がせ釣りでも、時化ている時のように特殊ケースの時に使う竿がこのシリーズの竿で、250~300号ぐらいまでの錘がメインなら195S、それ以上なら195Mが最適です。

 日本各地を回ってきましたが、この竿の使い道は、やはり外房、勝浦、川津漁港沖のイシナギ釣りが最適だと思っています。

 長い竿が大物釣りに向かないことは、下記の記事でその理由を紹介しています。

 長崎県平戸沖のクエ釣り(イカの泳がせ)

 → https://tyokinbako9901.jp/archives/657

 大物釣りをする場合、普通の体格の人なら1.7m、力に自信のある人は1.8m、力がない女性等は1.6mが最適です。

なんにせよ、持っていない人がメーカーのカタログスペックで紹介していますが、実際に使ってみて、良い竿だが、使いどころが非常に難しく、汎用性があまりない竿です。

しかしながら、このような使い勝手が悪い竿が大好きです。

イシナギを釣るためにこの竿を探し求めて、実際に2020年は、船宿で一番数を釣ることができたし、思い出を作ることができたので、非常にお気に入りです。

2020年は54キロの良型イシナギをゲット、このスタンディングディープ195Sでリフトしてキャッチしました。

マニアックな釣りには最適ですが、どうせ買うならマジックバイトシリーズの方がおススメです。