この製品は、PEラインが熱に弱いこと、擦り傷に弱いこと等に注目して、糸巻きの際に如何にラインにダメージを与えず糸を巻き、その性能を最大限発揮させるかに着意して作られた製品です。

値段は1つ、5万円近くする品物ですが、これを使うと他の糸巻きのやり方で巻いた糸を信用できなくなるぐらい素晴らしい逸品です。

こちらの製品は、キットとして売られているものと、単品で売られているものの2種類が存在しています。

キットの物は10万円以上しますが、単品なら少しは安いですが、単品の場合、この製品の他に、第一精工さんの糸巻き器具(据え付け)が必要となってきます。

こちらの第1精工さんの糸巻き器具のみで糸を巻く人もいますが、この製品は糸巻きのテンションにムラがあり、あまりテンションをかけすぎると、ネジ部が発熱して非常に熱くなります。

そのため、この製品は、巻きたい糸のスプールをセットして、オーシャンマークの糸巻き工場をリールとこのスプールの間において、適切なテンションを常に掛けられるようにして糸を巻きます。

この糸巻き工場が最大の能力を発揮するのは、実は電動リールに巻くときです。

多くの人がお店で巻いてもらっているので、あまり馴染みがないと思いますが、各メーカー(特にシマノ)の電動リールはラインテンションが一定になって巻かないと正確な巻き量をインプットできないという特性があります。

しかも、シマノなら「3」というテンションを維持するため、ぬれタオルを手に巻いて巻き取る方法などでは、非常に大変で、なかなか一人では困難です。

適当に巻いたらどのようになるかというと、北海道のサクラマスのバケ釣りでは特にこれがダイレクトに影響し、適当に巻いていると棚が大幅にずれたり、正確な棚を取っている人がヒットさせても自分は釣れないという悪循環に陥ります。

この糸巻き工場は、単にラインの性能を維持するだけでなく、このように電動リールの学習機能にも非常に貢献しています。

なお、いくらテンションキープできても、1000mを超える糸巻きでは、誤差が出ます。

こればかりは仕方ないです。

一部の釣具屋さんでは置いているところもあるので、その釣具屋さんで糸巻きをお願いすると確実に性能劣化のないフレッシュなラインを使用できます。

私が見た大手の釣具屋さんでは、関東のキャスティングさんの一部の店舗では置いていて、糸巻きが面倒くさい時に購入して巻いていただいたことも何度かあります。

お金のある人や巻き替えの頻度が高い人、近くに釣具屋さんがない人には大変お勧めです。