1 ハピソン 電動ラインワインダー YF-800の特徴について

 <メーカーホームページのリンク>

→ https://www.hapyson.com/linewinder/index.php

簡単に説明するとこれまでは第一精工の糸巻き機やオーシャンマーク×魚矢の糸巻き工場のように手巻きでしか糸を抜く手段がなかったのを、この製品の出現により自宅でより簡単に糸巻き作業及び糸を抜く作業ができるようになりました。

一部の人は、ドリル等を改造したりしてやっていましたが、この製品は机などにクランプで固定することにより簡単に糸を巻いたり、抜いたりできます。

2 使ってみて良いと感じた点について

 1 初心者でも操作がしやすい

  →糸を抜く時と糸を巻く時で機能がそれぞれ左と右にわかれており、スイッチを切り換えることにより、目的にあった使い方ができます。

左がテンションコントロール、右側が巻き取り速度のコントロールとなっておりスイッチで切り換えになります。

 2 クランプで固定しやすい

  →クランプは本体の前と後に固定する場所があり、場所によってクランプの位置を変えて固定ができる。

正面と後側にクランプの固定用の穴があります。見えている棒は足で固定するための物

 3 糸巻きの際の速度調整がしやすい

  →ダイヤルを急に変えても緩やかに速度が変化し、糸を抜き取る際のスピードにムラがなく使いやすい。

 4 一人で作業ができ、他の糸巻き機に比べコスパが良い。

 特に、オーシャンマークの糸巻き工場に比べてコスパが良いです。

 お店でやってもらうなら、オーシャンマークの糸巻き工場の方が良いですが、自宅でするなら断然こちらがおススメです。

3 使ってみて微妙に感じた点(短所)

 1 足で固定するための棒はあまり使いそうにない、むしろいらないこと

  →机に固定できる環境があれば、そちらの方が使いやすいと感じたため。

  足で固定しながらやっても、ダイヤル操作がし辛く、特に糸を抜き取る作業が終わりに近づくとスピードを落としながらやらないとその速度のまま引っ張られてしまいかなり危険

 2 スプールは付属のスプール以外を使うと緩みやすく、外れる時もある。

  →今回はテストで付属のスプール以外に糸を抜きましたが、固定するも微妙に固定できなかったためか、終盤に差し掛かると緩んで外れそうになりました。

  また、純正のスプール以外を使うと、空スプールのエッジに傷があるとラインが損傷する可能性があること。

スプールの左側のゴムの部分が純正以外では外れそうになりました。
電動ラインワインダーに付いていた純正スプール

3 スピニングリールの糸抜きをする際は、事前に糸を濡らしておいた方が良い

→今回はテストでそのまま抜きましたが、ラインローラの方に糸の色の粉が落ちていました。また、ドラグがかなり熱を持っていたので、休み休みした方がいいかもしれません。(ドラグ音を聞きながら魚とのファイトをイメージするのは良いですがお勧めしません。)

ラインローラーの部分にうっすら色が付いた粉が落ちています。

 ベイトリールには向くけど、スピニングにはあまり向かないかなと思いました。

4 結 論

 自宅で糸巻き及び糸抜きをする人には非常に使いやすくて良い機器です。

 値段は少し高いですが、何年も使えるので、釣具店で事あるごとに糸を巻き替えてお金を払うよりはこちらの方が時間もかからないし、手軽にできるのでお勧めです。