1 記事の概要
6月上旬に行った大分県豊後水道(無垢島周り等)のタイラバの記事について紹介しています。
今回の釣り場の水深は100m前後でドテラ流しでのタイラバ釣行でした。
2 使用したタックル
【タックル1】
〇 竿:ダイワ 紅牙 EX AGS TYPE-C 69MHS-SMTT
〇 リール:ダイワ 18トーナメントISO3000LBD(リブレUNION52-58装着)
〇 道糸:PE1号300m、リーダー:フロロ3号
〇 タイラバ:海遊 海神 シャンクス 80g~150g(ヘッド:オレンジ、スカート:オレンジ、ネクタイ:赤)
〇 その他:紅牙フレアリーフ(ケイムラ、オレンジ)
【タックル2】
〇 竿:シマノ 炎月エクスチューンS72MH
〇 リール:シマノ 18ステラ4000PG
〇 道糸:PE1.2号300m、リーダー:フロロ4号
〇 タイラバ: ガイドサービスセブン ポルポー120g(ヘッド:オレンジ、スカート:オレンジ)
〇 その他: ガルプ:セブンストレーラ(赤、オレンジ)
3 釣行時の状況及び釣り方等
今回は大分県の別府湾から無垢島周辺をメインに出港する「ブルーホーク」(https://bluehawk2015.net/)さんにお世話になりました。
当日は片舷8人のドテラ流しでした。
正直言うと、片舷8人は船のサイズからちょっと厳しかったです。(7人ぐらいが妥当かと)
ポイントまで30分程走り、当初は水深90mからのスタートでした。
豊後水道の特性として、岸から離れるとすぐに海底が落ち込んでいき、場所によっては岸から50m程で水深70mというところもあります。
潮が動かなかったため、当たりも散発的で、しかもチャリコサイズの真鯛が時折誰かにヒットするという渋い状況でした。
今回は特にチャリコサイズを確保する必要もなかったので、豊後水道の時期的な特性を考慮して、ハマチでも釣れれば良いと考えて大型が狙えるトレーラーワームのタイラバをメインで使いました。
豊後水道は5月の前半は比較的良型の真鯛が数釣れることが多いのですが、5月末から6月頃はチャリコサイズの小型が多く、タイラバには微妙なシーズンとなります。
そのため、船によっては食べて美味しいイサキを狙ったり、乗っ込みで入ってくるヒラメを泳がせ釣り等で狙うこともあります。
特に、無垢島周辺で乗っ込み時期に釣れるヒラメは大型が多く、過去には80センチオーバーを納竿間際の1時間程で2枚釣ったことがあります。1日やっていたらもっと80センチオーバーのヒラメが釣れていただろうにと思いました。
トレーラーワームを使ったバーティカルのスピニングタイラバでやっていると底から巻き始めてすぐに大きな当たりが来て、ドラグが引き出されました。
引きから大型の真鯛か青物と思い、慎重にやり取りして上げてくると、真鯛にしてはやけに走るので、4キロ程のハマチかと思い、走りを抑えつつ、上げてくると意外なことにこの時期には珍しい80センチオーバーの真鯛でした。
15年程この海域でタイラバをやっていますが、過去に釣れた豊後水道の70センチオーバーの真鯛は例外なく底から10m以内でヒットしてきます。冬場のある時期のみ、中層、水深50mぐらいで食う場合もありますが、基本的に大型から小型まで底付近で食います。
釣れた真鯛は計測すると83センチ、6.5キロの真鯛でした。今年2枚目の80センチオーバーだったので、自己記録更新とはいきませんでしたが、嬉しかったです。
ヒットルアーは、ガイドサービスセブンのタイラバ「ポルポー」でした。このタイラバのヘッドにトレーラーワーム使用のアシストフック等をつけてのセッティングでした。
なお、トレーラーワーム仕様は過去の記事でも書いていますが、小型のチャリコサイズには向きません。
トレーラーワームを使っていて、当たりがあってもバレる場合は、経験上40センチよりも小さい口が小さいチャリコサイズというのがわかっています。(ほとんどが塩焼きサイズの真鯛)
その後もトレーラーワームを使っていて全く当たりがなかったので、チャリコ仕様+深場用のレバーブレーキのスピニングタイラバをやっていたところフォールで明確にチャリコの当たりが出たので、合わせ掛けで残っているフックを掛けて、ゆっくりと上げてきました。
レバーブレーキのスピニングタイラバの欠点の一つとして、柔らかい竿を使うと深い場所ではフォールの当たりが取り辛いこともあります。
今回使用した紅牙のロッドでもあまり向かないので、これよりも柔らかい竿では話になりません。(今回はあるテストのためわざと紅牙の竿を使用)
レバーブレーキのスピニングタイラバに向く竿とそうでない竿については過去の記事で紹介しています。(https://tsuripo.com/all/post-13464/)
レバーブレーキのスピニングタイラバについては、本当に使いこなせれば釣れますが、そこに至るまでの道が険しく、特にレバーブレーキのスピニングリールを触ったことがない人には薦められません。
過去の記事でもメリットやデメリットなども紹介していますが、使えない道具を無理に揃えるよりは、そのタックル購入に充てる費用で釣行回数を増やした方が余程有意義だと感じます。
楽しいから薦めるではなく、寧ろデメリットをしっかりと説明すること方が大切だと考えています。
それは、メリットとデメリットを知ってもらい、この釣り方を本当に楽しんでもらいたいからです。
最近のメーカーの売り方としてはネタ切れなので、他の人の釣り方を勝手にパクってきたり、初心者の人に使い辛いような変なコンセプトの竿を売り出し、無理にネタを作り買わせようという魂胆があります。
曲げることを楽しむというコンセプトは確かに楽しいですが、曲がるということはジグやタイラバの感度や操作性(特にジグは竿の反発力がなくなると非常に操作性が悪くなる。)が悪化します。
実際、このコンセプトの竿を持っていますが、買って後悔しています。
ですので、メーカーの謳い文句に流されることなく、自分の感覚でこれが手にフィットするような竿を選んだ方が無難です。
経験上、自分にフィットする竿は必ず釣果を上げることができています。
ヒット後、なるべく負荷をかけないようにゆっくり巻き上げ、釣れたのは案の定、塩焼きサイズのチャリコで、これはリリースしました。
また、その後すぐに同じパターンでイネゴチをヒットさせました。
その後は、ポイントを変えるも潮が止まっていたり、フグの猛攻にあったり、200g以上のタイラバも底取が3回もできない状態になり納竿となりました。
今回乗船したブルーホークさんは、循環式生け簀が付いており、釣れた80オーバーの真鯛もエアー抜きをした後も元気に泳いでいたので驚きました。
また、中乗りさんがおり、仕掛けの絡みやタモ入れ、魚をしめてくれ、その後にビニール袋に入れて各人のクーラーに入れてくれるという関東の船宿のようにサービスが行き届いていました。
ポイントも非常に近く、無垢島周辺に行くにも別府湾に行くにも長い時間走らないです。
キャビンもエアコン完備で、しかもマットレスがあり、寝れるようになっており、非常に快適で、女性や子供を連れて行くにもお勧めな船です。
豊後水道の釣行で一番注意しなければならないのは、ジグやタイラバの重さでもなく、糸巻き量です。
タイラバやインチク、ジギングをやる場合でも、最低300mは巻いていないとポイントによっては糸が足りないという状況もあります。
特に、高切れした場合、200mしか巻いていない場合は続行不可能になってしまうので、糸巻き量の確保と替えスプールは必須です。(15年前にバーティカルのスピニングタイラバをやっていた時に経験済み)