1 この記事の概要

 北海道の知床ウトロのサケ釣りの記事について紹介しています。今回の船サケ釣り場は水深が80~100m程で、釣り方はウトロ沖の特徴である胴付きの3本鈎仕掛けで釣りました。今回はフグの猛攻ですぐにエサがダメになり、かつサケの食いも渋かったです。

2 使用したタックル

〇 竿:剛樹 スタンディングディープ195S

  (竿は2.1m以上が最適、ミヨシでは船の形状のため釣り辛いため、150号2.4mが最適)

 〇 リール:ダイワ 19シーボーグ800MJS

 〇 道糸:PE6号700m、リーダー:ナイロン24号  

 〇 錘250号、仕掛けは市販の船サケ3本針を使用

ウトロ沖は大津沖の5本鈎と違い3本鈎が上限(ルールで決まっているそう)

3 釣行当日の状況

今回は5年ぶりに北海道知床半島沖のウトロの船サケ釣りに行きました。釣り方等細部については、私のブログの記事(https://tyokinbako9901.jp/archives/312)で紹介していますのでこちらを参照して下さい。

今回は、常呂町を拠点とする第58星流丸さん(http://seiryumaru.blog.fc2.com/)にお世話になりました。

黄色の船体が目印

9月のこの秋のサケ釣りの期間だけ、知床のウトロに船を移動させています。

この釣りは、9月限定の釣りで、ライセンス制で一人10匹までの制限が付いた釣りとなっています。

 とても人気のある釣りで、人によっては1年前から予約を入れている人が多いです。

 釣り場のポイントは、港から40分程走った場所ぐらいで、知床半島の先端付近にも行くことがあり、時折野生のヒグマを船から見ることができます。

所々に滝と昆布などの作業をする番屋があります。

 当日の釣行では3時50分に集合し、荷物を積み込んですぐに出港しました。

 この時期のサケ釣りでは、次々と港に船が接岸してきて荷物を積んですぐに出港という流れができており、釣り客は港の船をつける場所に荷物を集積し、すぐに乗れるようにしています。

 駐車場も釣り人の多さから、サケ釣りの客専用の駐車場があり、誘導員の人も配置されています。

 当日は港から出てまず40分程走った水深が80m程の所でスタートしました。

サケ釣りの船団が一か所に集結します。

 釣りを開始してしばらくすると当たりが来て、電動は高速で巻き上げをかけつつ合わせを入れると、意外と軽いと思い何だろうかと思っていると、小型のエゾメバルが付いていました。

 ウトロのこのサケ釣りでは、かかったら電動の高速巻きが必須です。

 その理由は、サケがかかると横走りするため、他の人の仕掛けを巻き込んだオマツリになるので、手巻きリールがこの釣りでは厳禁となっています。(小型の巻き上げ能力の低い電動もダメ、ダイワの300番クラスでは負荷でモーターが壊れる可能性もあり)

 その後、隣で釣っていた釣り友のS氏にサケがヒットし、上がってきたのは4キロ程のオスのサケでした。

 今回は艫からポイントに入っていくような流し方だったので、ミヨシの私にも他の人にヒットした後に来るかなと思っていたら、待望のサケがヒットしました。

 久しぶりのサケの当たりに驚きつつも、しっかりとフッキングさせて上げてみると釣り友の上げたサイズと同じく4キロ程のサケでした。

本命のサケ4キロ程

 サケの写真に写っているのは、通称サケバットと呼ばれるもので、船に上げたサケはかなり暴れるので、頭を叩いて締めやすくするために使います。

サケバットには、金属製と木製のものがあります。

 その後も同じサイズを追加し、食いが渋くなったので移動しました。

 移動先ではフグの群れがいたため、エサがすぐに取られる、そしてよくフグがヒットするがサケは全く食わないという状況で、しかも大雨が降ってきて、釣れない、びしょぬれ、寒いという最悪な状況で、ずっと粘ったものの、その間、たまたま1匹だけ釣れただけで、非常に食いが渋く、沖上がりとなりました。

水温が高かったため、非常に多くのマフグがいました。
外道のホッケも小型のためリリース

 久しぶりのサケ釣りで、前の釣行では定数達成できたので期待していましたが、フグの多さとサケの渋さで釣れなかったですが、釣り友のS氏と釣りに行くという本来の目的を達成でき、ボウズを回避できたので良かったです。

 心残りは、二人とも釣ったのがオスのサケのみで、メスがいなかったのが少し寂しかったです。(イクラ狙いだったので、オスは身が非常に美味しいです。)

 今年のウトロのサケ釣りは不発でしたが、来年もまた楽しみたいと思いました。

4 北海道のサケ釣りの注意事項及び関連事項について

 北海道のサケ釣りでは、エサにカツオやサンマの他にいろんなエサを使う人もいて、かつそれらのエサにニンニクや食紅、エビ粉を付けたりして独自のブレンドしたエサを持ってくる人も多いです。

釣り人の捨てたエサで太るカモメたち、船から離れない状態になります。(そのためフンが危険)

 いろんなエサがありますが、これと言った正解がないのがサケ釣りの不思議です。なお、この時期は、陸からもサケ釣りを楽しむ釣り人が多いためか、どの河口周辺の砂浜や港でも、釣り人によるトラブルが多発しています。

 北海道外から来る人は、船からの釣りはおススメしますが、北海道のこの陸からのサケ釣りは北海道のこの釣りに慣れている人と行く以外は、トラブルにあうため絶対に行かないことをお勧めします。

 特に、北海道外の人にはあまり認識がないのが、北海道には釣りのルールブックがあり、これを知らないで釣りをしたため、警察に密漁として逮捕される人が毎年かなりの数がいます。(ニュースや新聞でよく報道されます。)

 一応、私の釣りブログで北海道の各地の釣行の際の注意事項については紹介していますので、必要な方は他の記事を参照して下さい。

 なお、わからない人は釣具屋で聞いた方が良いです、川も漁業規制があり、どこでも釣りができるわけではありません。