1 この記事の概要について
夜のタイラバ、ナイトタイラバの紹介とその攻略法についての記事です。
本州や九州ではあまり行われていませんが、北海道のタイラバでは普通に行われています。
その攻略法等について北海道でのタイラバの経験に基づいて紹介します。
2 夜のタイラバ、ナイトタイラバについて
本州や九州ではあまり行われていませんが、北海道のタイラバでは午後船に乗ると日が落ちるのが早いので夜間になります。
もっとも、北海道のタイラバのメインターゲットのクロソイは夕マズメ~日没までがゴールデンタイムになりますので、わざと夜間にかかるように時間調整しているのもあります。
九州でも夜焚きのイカ釣りの時にも試しましたが、イカの泳がせ等に比べて効率が悪く、状況によりシイラやダツなどがかかり、微妙な釣りになります。(夜のメインターゲットのケンサキイカの方がタイラバのターゲットよりも美味しく、価値があるのでそちらの方が個人的に好きです。)
経験上、夜焚きの時に関しては、イカを釣った方がお得でお勧めです。
3 夜のタイラバ、ナイトタイラバの攻略法について
ナイトタイラバでは、船に明かりをつけて釣りをします。そのため、当初は魚が集まってきませんが、時間が経つと魚が集まってきて時には入れ食い状態になります。
なお、北海道のナイトタイラバのポイントは、場所にもよりますが、10m~30mぐらいの沖の堤防周辺になります。
特に、11月頃にクロソイがシシャモの接岸を狙って回遊する時があり、その時は40センチ以上の良型のクロソイが数釣れることが多いです。
攻略方法としては、一般的にグロー(夜光)が夜には良いと思っている人が多いと思いますが、実際のところそうではありません。
船に光がついていてそれに集まるということは、昼間にグロー(夜光)系カラーを使うのと同じことです。(地上から太陽を見るようなイメージ)
要は、タイラバのシルエットがぼやけてしまうということです。
つまり釣れません。
グロー(夜光)系を使って何度も試しましたが、当初の集まって来ていない状況や船からの光が当たらない暗い場所では、食いつくこともありますが、船から近い場所を狙う時は全くというぐらいグロー(夜光)系には食いません。
ではどうすればよいかです。
シルエットがぼやけるならはっきりさせれば良いだけです。
つまり、赤系統のヘッドやネクタイ、スカートを使うことでシルエットがはっきりとし、水中から水面を見上げるクロソイなどからも見やすくなり、ヒット率が上がります。
なお、巻く速度などは日中に比べて極端に遅くする必要はなく、ほんのわずかに通常より遅くするのがお勧めです。
ゆっくり巻くのに合わせてストップ&ゴーも有効です。
特に、当たりがあったら止めて食わせるのも有効です。
九州の豊後水道でもブリに対して効果のあった特定の棚でタイラバを止めて、船の動きで止めているタイラバを動かして食わせるやり方も有効でした。
最近になってタイラバは巻くだけではないと言う方も増えてきましたが、ストップ&ゴーなどのタイラバのイレギュラーな動きが有効なのはバーティカルのスピニングタイラバで10年ほど前から見つけて、北海道のタイラバで完全にパターン化できました。
変則的な動きはスピニングタイラバの方がベイトに比べやりやすく、私が15年以上もバーティカルのスピニングタイラバを通し続けてきた理由の一つです。
北海道のこの攻略方法を見つけて、ずっと試してきたところ釣果が安定しており、北海道の釣り新聞や雑誌などでも北海道のタイラバ(ボートロックタイラバ等)についての理論や攻略方法を第一人者として紹介してきました。
本州や九州ではなかなか成立しない夜のタイラバ、ナイトタイラバですが、北海道では昼からのボートロックタイラバでは普通に体験できるのでとてもお勧めです。
北海道のタイラバ等で、持っていると非常にお勧めの道具がカウンター表示のあるベイトリールです。
クロソイの棚が浮いている時もあり、一度その棚を見つけるとその棚の前後2mぐらいを狙い撃ちすると面白いぐらい釣れる時もあります。(私も11月頃の良型のクロソイの時期は重宝しています、昼はレバーブレーキのスピニングタイラバメインですが・・・。)
私のおススメの船は苫小牧の勇払マリーナから出港する「タマリスク(https://ameblo.jp/tamariskretu/)」で、船長はいろいろな釣りに理解があり、初めての方にも魚を釣らせようと熱心に指導してくれます。
釣りの腕もすごく、私のサクラマスのバケ釣り等の師匠です。口はちょっと悪いですが、とても良い船長で、常連さん達も非常に技術が高い方が多く、かつ親切な方が多いので初めての人にもお勧めです。