1 この記事の概要について

  千葉県外房の川津漁港沖でのイシナギ釣行の記事について紹介しています。

  今回の釣り場も水深70m前後でヤリイカのライブベイト及びデッドベイトを使用して狙いました。

 この釣行では、産卵後の荒食いをしていたと思われる30キロ程のイシナギをキャッチできました。

2 使用したタックルについて

【泳がせタックル(メイン)】

 〇 竿:剛樹 スタンディングディープ 190S(改修仕様)

 〇 リール:シマノ ビーストマスター 12000MD

 〇 道糸:PE8号800m、リーダー:ナイロン40号

 〇 錘250号

 【泳がせタックル(サブ)】

 〇 竿:アルファタックル・剛樹 グラスラムオーバー リミテッドモデル

 〇 リール:アリゲーター バトル20GT

 〇 道糸:PE6号600m、リーダー:ナイロン30号

  【イカ釣り】

 〇 竿:剛樹 スクイッドロゴス175H

 〇 リール:シマノ ビーストマスター3000EJ

 〇 道糸:PE3号 500m、リーダー:ナイロン8号

 〇 プラスッテ18センチ、ブランコ仕掛け、5本針

 〇 錘180号

3 釣行当日の状況について

  令和6年6月30日、今回もイシナギ釣行ということで、千葉県、外房の川津漁港からイシナギ釣りで出港する「基吉丸(https://ameblo.jp/genzo23/)」さんにお世話になりました。

 こちらの船は毎年5月末頃から8月初旬頃まで、深海魚であるイシナギの産卵に伴う接岸の際に、イシナギ乗り合いを出しています。

 船長はイシナギの生態や釣り方を熟知しており、非常に操船も上手く、多くの実績を上げられています。

 過去には100キロオーバーの大型も釣れており、近年ではそのような大型の数は減ったそうですが、20キロオーバーのものであれば数多く上がっています。

 例年、エサのスルメイカを釣って、それからイシナギを釣るという流れですが、昨年はエサのヤリイカが豊漁で、イシナギもたくさん釣れたものの、今年はエサのヤリイカやスルメイカが非常に釣れ辛い状況になっています。

 しかしながら、スルメイカがたくさん釣れてもイシナギが釣れないというようないつもの状況も健在なようです。

 下記の画像は6月14日に行った際の釣果でスルメイカが13ハイ取れたにも拘わらず、一切魚の反応がない状態でした。(カサゴは釣れましたが・・・)

 1時間半程のイカ釣りでしたが、イカ釣り専門船の1日の釣果よりも多く直結仕掛けで取れました。(18センチの直結でランプ傍のツノに反応が良かった。)

 また、こちらの海域では、イシナギ釣りが10時30分までとなっているので、朝の短時間でエサのスルメイカやヤリイカを確保しなければならないのでかなり忙しく、非常にシビアなイカ釣りとなっています。

 近年はこのエサとなるヤリイカやスルメイカの確保が大変で、ダメな時は全く釣れないこともあるので、そのため保険として事前に皆イカを買ってくるというようになっています。

 (デッドベイトのイカは、概ね7ハイあれば釣りとして成立します。(サイズは、胴が約15センチ以下の小型のスルメイカは不可))

 今回はイシナギがもういないと思い、新たにイカを買うのが面倒くさかったので、ストックしていた冷凍ヤリイカを使おうと思い、冷凍ヤリイカのみの持参でした。

 なお、この海域のイカ釣りは、サバが多い上にイカが激渋なことが多く、ベテランでも1ハイ釣れるか釣れないかという状況もあるので、初心者の方はイカを購入して来ないと、釣りができない可能性もあります。(基本的に船宿での準備はありません。)

 今回も、朝4時頃に集合し、それから出港し、40分程走ってからエサのイカを釣るポイントに到着し、第1投となりました。

 この日もポイントの水深は150m前後でサバの反応はほぼない状況でした。

 14センチのブランコでやっている同船者にスルメイカがヒットするものの、同じ14センチを使った直結ではほぼ触りすらありません。

 流石にまずいと思い、18センチのブランコ仕掛けで食いが渋いのでフォールで乗せようとすると、着底直前にイカが乗ってきました。

 逃すまいと慎重に上げて来て、何とか取り込むと、スルメにしては妙に長いと思い良く見てみるとパラソルサイズのヤリイカでした。

 このイカを釣る直前にイカが乗ったもののサメにやられて足2本だけになっていたイカはメスのヤリイカだったのかと理解できました。

 この時期にヤリイカがいたのにはとても驚きましたが、何とかイシナギへの挑戦権を得ることができました。

 イシナギのポイントに到着後、イシナギがいるかどうかはパラソルサイズのヤリイカを使えばすぐにわかると思い、貴重な1ハイを付けて流しました。

 1流し目は全く当たりもなく、やはりイシナギはもういないのかと思っていた続く2流し目では、投入後しばらくすると竿先が引き込まれるものの、何か一気にひきこまないような小型イシナギに似た当たりが来ました。

 しばらく様子を見て、やはり小型のイシナギかサメかと思い、状況から見て孫鈎しかかかっていないなと判断し、一気にフッキングさせてから巻き上げる方法を採ることにしました。

 最初はすんなり上がってきたのでサメかと思っていたものの、巻き上げ速度が極端に落ちたので、ある程度のサイズのイシナギと判断できました。

 しかしながら、孫鈎しかかかっていないので、テンションが抜ければバレるのがわかっていたのと、使っている竿がイシナギ釣りの竿の中では一番強く最適な竿だったので強引に巻き上げてきました。

 30キロぐらいのイシナギではびくともしないタックルだったのでとにかく強引に行けたのが良かったです。

 水面まで上げてみるとなかなかのサイズであり、船長と若船長の2人がかりで上げてもらうとやはり孫鈎だけしかかかっていませんでした(しかも外れかかっている状態)。

 とりあえず、サイズは関係なしでイシナギが釣れて満足だったので、帰りのことを考えて解体することにしました。(エラと内臓を出すだけ)

 その間、他の人には3キロ程の食べごろのマハタがヒットしていました。

 解体を終えて検証中の仕掛けを落としてみるとウッカリカサゴがヒットしてきました。

 その後は当たりがないまま、納竿の時間となりました。

 他の人はスルメイカの泳がせ(ライブベイト)でしていたものの、全く当たりがなかったようでした。

 今回はもうイシナギが終わったものと思っていたので、予想外の魚でとても嬉しかったです。

 一番驚いたこととして、今まで累計41匹イシナギを船に上げて来て初めてイシナギがベイトを吐き出したのを見たことです。

 吐き出したのはなんと小型のウツボで、他には出てきませんでした。

 推測するに産卵後の荒食いなのかなと思いました。

 イシナギが釣れたことに加え、今回はイシナギのベイトの一端を垣間見ることができ非常に有意義な釣行となりました。