4 【リールの巻き取り等について(スピニングリール)】

 ベイトリールと異なりスピニングリールの場合、ローギアならば適正な巻き取り量とバランスが取れているので、私はこの点に着目してそのメリットとデメリットを15年以上前からメディア等で紹介してきました。

 個人的にはベイトリールよりもスピニングが使いやすいとは思いますが、スピニングの欠点として、ベイトリールよりも値段が高く、壊れやすいのでお勧めできません。

 巻き取り量などもスピニングならば150mぐらいの水深及びヘッド200gまでならばシマノの4000番のリールのPGならば余裕でいけますが、かなりの高負荷のため毎年オーバーホールの際にはドライブギアが摩耗していたりとかなりの出費です。

 また、私が提唱しているレバーブレーキのスピニングタイラバもレバーブレーキ自体が壊れやすく、メーカーも推奨しているものの、そのような使い方をしないで下さいとまぁよくわからない状態ですが、お金がかかる釣りです。(私はこの釣りを追究してきたのでやめるつもりはありませんが)

一応レバーブレーキのスピニングタイラバ等の記事のリンク先を載せています。

釣りぽ版: https://tsuripo.com/all/post-13464/

このブログ内: https://tyokinbako9901.jp/archives/295

ゲーム性が高くなると思いきやほとんどメリットがないレバーブレーキ

5 【リールの巻き取り速度について(ベイト、スピニング共通)】

 よくタイラバでは巻き取り量で話をされますが、一番大切なのは潮に仕掛けが噛んでいる状態で巻けることが大切です。

 具体的に言いますと、巻いている時にヘッドに抵抗がかかっている潮がいっているような状態で、逆に潮が行っていない時はスカスカで巻き取りが軽い状態です。

 ヘッドの重さを調節することで常に潮に仕掛けが噛んでいるような状態を演出すれば必ず釣れます。

 また、タイラバでよく勘違いされるのは、巻くのをやめると魚が反転して帰っていくというようなことで、これは必ずしも正しくはありません。

 実際に真鯛や北海道の根魚等でかなりの数を釣って検証してきましたが、結構はいい加減なことを言っているなと感じたことが多いです。

 止めていても魚は食ってくるし、逆に巻いてきて止めた瞬間に大きく引き込まれたりしたこともたたありました。

メバル類に止めることは特に有効(写真はエゾメバル)
本州のメバルにも非常に止めるのは有効
大分県のタイラバでよく釣れるサイズ(ハマチ5キロ~8キロ)

 潮が行っている状態では、タイラバは止めていてもなびいている状態なので、そのような状態であれば巻いている時と同じ状態が演出できています。

 実際に過去には豊後水道で納竿間際に激渋にもかかわらず、5キロ程のハマチサイズのブリを連発させたり、70センチオーバーの真鯛はいろんな釣り場でヒットさせたり、北海道の根魚は止めていた方が食ってきたりと、必ずしも巻いていることが正しいわけではありません。

北海道の魚には巻いて止める誘いから食わせの間の演出は有効

 むしろ巻くことは誘いであり、止めて食わせることを狙うというやり方もありなので、常識に捉われず、いろんなやり方を試してもいいと思います。

6 【結 言】

 今回は初心者向けにいろいろと書きましたが、大切なのは自分にあった道具で、楽しみながら自分のやり方を見つけていくことだと思っています。

 最近は昔みたいにメーカーがこだわりをもって製品を紹介するのではなく、売るための動画作成をしていたりと、惑わされることも多いと思いますが、いろんな人の情報を集めて自分なりにやってみることが大切です。

 私はメーカーのテスターもやっていましたが、テスターにも技量の差があり、ほとんど素人同然の人もいるので、自分の直感で合わないと感じたならば、その製品等は使わない方が良いです。

 良い製品には良い評価が付きますが、値段が高いからと言って必ずしも良い、釣れるわけではありません。(メーカーによっては、製作費の5倍程の値段を設定していたりもするので)

 最近はいい加減な説明で物を買わせて、釣り場で困っている初心者の方をよく見かけるので、私の記事はそのような人を出すメーカーのやり方等が気に食わないので、はっきりと書いています。(そのため、言い方は少しきついですが)