1 この記事の概要について

 深海釣りにおける音や波動の重要性について考察の記事です。

 この記事では水深1000m前後の超深海における場面を想定しています。

 ターゲットはベニアコウダイ及びアブラボウズ等です。

超深海のメインターゲット「ベニアコウダイ」

2 深海釣りにおける音や波動の重要性について

  深海釣りにおいてタコベイトやエサの色、エサの匂い等は重視されていますが、音や波動について考察している記事がなかったので経験に基づいて書いてみました。

  深海釣りのターゲットであるベニアコウダイやアブラボウズは水深1000m前後に生息していますが、これらの釣りではタコベイトの色やエサの紫外線加工、匂い等を工夫して狙います。

 その他にフラッシュライトなどを使用して光でも寄せることをします。

強い光に反応するバラムツ
ムネダラ類なども光に集まります
アブラソコムツやクロシビカマスも光によく集まります。

 私がよく通う南房地域のベニアコウダイ釣りでは、フラッシュライトを使用しません。

 タコベイトを付けて、アミノ酸加工、紫外線加工をしたエサで狙います。

 ベニアコウダイの私の釣行記事について下記でリンク先を紹介します。

  レジャーフィッシングの釣りぽ:https://tsuripo.com/chiba/post-14468/

  このブログの記事: https://tyokinbako9901.jp/archives/1297

 ベニアコウダイの釣りでは、タコベイトのシルエットや光、匂いだけで魚が釣れているとは考えにくいと思い、ベニアコウダイを狙っていると、錘が底をトントンしている時にだけ、ベニアコウダイが食ってくることに気が付きました。

 錘をトントンするだけで仕掛けが動いて食ったとも考えられますが、ハリスの長さは約1.5m、船の上下でも1m程の状況で、この長いハリスの仕掛けを動かすには、もっと巻き上げて落とすしかないのに、なぜかベニアコウダイは食ってきます。

北海道のクロソイは特に仕掛けを上げてからのフォールでよく食います。ハリスはエサ釣りなら1m程の長さで、胴付き仕掛けです。

 他の方に聞いても錘がトントン状態でいつも食うということで、これは錘をトントンすることで、海底の砂ぼこりを巻き上げたり、岩に当たって音や波動により、魚を集めているのではないかと思いました。

 タイラバではタングステンが岩に当たる音を聞くとタイが食い渋るのはよく聞きます。(実際にそういう状況にもあったことがあるので、タングステンの必要性があまり感じられないですが)

真鯛は意外と音に敏感です。防波堤の際からエサを食べに上がってくるような好奇心も持ってますが(写真は80センチオーバーの真鯛)

 実際に他の人にこの話をしても、面食らったような顔をしたので、ジギングやタイラバでブレードを使用した時に出る波動で魚を寄せて食わせることを知らないんだろうなと感じました。(深海釣りはご年配の方が多いです。)

フォールを多用するジギング等ではブレードの効果がかなり実証されてます(写真のウッカリカサゴは1キロ程、ジグは150g)

 それらから考察して、深海釣りにおいてもっと魚を釣るには、この音や波動に着目して仕掛けを作るべきと感じました。

 キンメダイ等の比較的浅い場所での釣りと異なり、超深海では光や匂い等の他に新しい要素で魚を引き寄せることができたら釣果は間違いなく上がると思っています。

キンメダイは匂いや視覚を駆使してエサを取っていると思います。

 既に構想は出来上がっているので、それを実際に使用して、釣果が出せるようになれば新しい釣り方として面白くなると思います。

 今考えている方法は、ジギングでも使えますが、いかんせんアシストフックが深海ジギングでは長かったりするので、それらとの調整の必要性もありますが、面白い研究だと思います。

 深海だけでなくあらゆるエサ釣りにおいて、音や波動を利用していくと面白い釣りが展開できるのではないかと思います。