
1 記事の概要について
タイラバにおけるナイロンショックリーダの有効性についての記事です。
九州各地で真鯛を年間200匹以上釣っていた頃に取ったデータと北海道で年間5000匹以上タイラバで釣っていた頃のデータ等に基づいてまとめています。

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理論上いろいろ雑誌等の記事はありますが、実際にかなりの釣行回数で試してみてダメだと思ったこと等を紹介しています。
2 タイラバにおけるナイロンショックリーダの有効性について
【導 入】
タイラバでは一般的にショックリーダにはフロロカーボンを使用する人が多く、ナイロンショックリーダを使う人は少ないと思います。
実際、雑誌等でもフロロを使用するとしか書いていないため、なんでナイロンはダメなのか、使っていないのだろうと思う人も多いと思います。
私自身、九州でタイラバをメインにやっていた頃に、この疑問に対して取り組んでみてその理由が明確にわかりました。
その後、仕事で移り住んだ北海道でも、北海道のタイラバの伝道師としてメディアで記事を書く傍ら試してみました。
【ショックリーダーのそれぞれの特性について】
簡単にまとめると、フロロの特性として、瀬ずれなどの擦れに強く、かつ屈折率が高いため、魚に見切られにくい点が挙げられます。
また、伸びがナイロンに比べ小さいのですが、ショックリーダーで使う長さぐらいではそれほどナイロンと変わらないそうなので、特にここに差異はないです。
後で説明しますが、ここに問題があります。
逆にナイロンの場合、フロロに比べ屈折率が高く、フロロよりも若干ですが、スレに弱い点があります。
これらは、特殊な加工をされたナイロンでも大差はありません。
実際にいろんなナイロンを試しても大差はありませんでした。
【ナイロンリーダーを使った時の問題点について】
実際にナイロンリーダーを使った時の問題点について紹介します。
使用したタックルは私が提唱してきたバーティカルのスピニングタイラバで使うスピニングタックル(リールはローギアのもの、レバーブレーキのスピニングも使用)です。
レバーブレーキのスピニングタイラバについては、レジャーフィッシングさんの釣りぽでも記事を紹介してもらっています。
釣りぽ版 https://tsuripo.com/all/post-12606/
北海道では寒すぎてSMTTが使用不可-300x225.jpg)
レバーブレーキのスピニングタイラバ、ハンドルが肝
ベイトも一部使用しましたが、結果はスピニングタックルと変わりはありませんでした。
問題点と書きましたが、実際に使ってみて、瀬ずれ等の問題点はありませんでしたが、上述しましたようにナイロンがフロロより伸びるという点に大きな問題がありました。
瀬ずれに関しては北海道で試している時に、若干ささくれやすいのかなと思いましたが、それほどシステムに影響を及ぼしませんでした。

なお、北海道のタイラバに関しては、レジャーフィッシングさんの釣りぽに投稿している記事とこのブログの記事で紹介しています。
一応、下記にリンク先を作りました。
レジャーフィッシング「釣りぽ」: https://tsuripo.com/hokkaido/post-12820/
話を戻しますと、ナイロンの方がフロロよりも伸びるという点に関しては、一番フッキングの際に問題が出ます。
フロロの場合、普通にフッキングするところが、ナイロンの場合、ほんの一瞬ですが、妙なためのような伸びというか言い表しがたいものがあり、フッキングミスが多発します。

九州の真鯛でもフッキングミスがあり、北海道のクロソイやアイナメ等でも変な掛かり方をすることもありました。
特に、クロソイの場合、変な掛かり方をしたりしていたようで、バレたりフッキングミスもありました。

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針は真鯛針のような掛けタイプをメインで使用していましたが、メジナ針のような小さな針も使用しましたが、あまり変化はありませんでした。
なお、北海道の魚はクロソイやアイナメ等の30~50センチ超えが当たり前の魚たちなので、真鯛狙いの際に使用する小型の鈎などは北海道では向きません。

ナイロンのショックリーダーでも釣れないことはありませんが、おそらくキャッチする数に影響が出ると思います。
以前、あるタイラバメーカーのテスターをしていた時も、この問題についてまともに取り組んでいる人はいないという話を聞いたので、理論ではなく実際にやってみた結果について公開することにしました。
【結 論】
ナイロンのショックリーダーはあまりメリットがないのでやめた方が良いです。
やってもいいですが、確実に釣果は落ちると思います。
もしやるのであれば、システムのセッティングを変える必要があり、労力が大となります。
ジギングでもそうですが、過去にナイロンショックリーダーを試してみるとやはり釣果が落ちました。
エサ釣りと違ってシンプルなシステムのためか、アングラー側のダイレクトな操作を必要とするルアー釣りにおいては、やはり向かないのだと思っています。
