1 記事の概要について
深海釣り(エサ)を含み沖釣り(エサ)におけるショックリーダーの必要性について考察についての記事です。
沖釣りのエサ釣りでは、当たり前にされているサルカンへのPEラインの直結は正しいのかについて触れています。
2 深海釣り(エサ)等沖釣りにおいてショックリーダーが必要なのかについて
よく言われるのが、ショックリーダーがあると当たりが出にくくなるということですが、深海釣りに限らず、沖釣り(エサ)でいつもショックリーダーを付けていますが、一度もPEラインの直結に比べ、不便と感じたことがありません。
→(5.4.25追記)仕掛けが10本の場合は、直結に比べ、わずかに影響が出ます。単純に、仕掛けが長くなるから感度が低下するような感じです。
下記でショックリーダーのメリット及びデメリットについて紹介します。
<ショックリーダーがあることのメリットについて>
1 道糸の劣化を防ぐことができる。
これはオマツリをしたときなどに、PEライン同士が擦れることにより、劣化し、高切れが発生するのを防ぐことが可能です。
実際、サクラマスのバケ釣りや落とし込み釣り等をはじめ、数々の釣りの時に経験し、オマツリでラインが擦れたことにより、PEラインが高切れしていた人もたくさん見てきました。
また、事前にラインをガイドに通して持ち運ぶ際に、道糸がものに当たって擦れて、傷んでしまうのも防げます。
→(5.4.25追記)PE12号の糸でも、釣り場でガイドに糸を通さず、家で通していくと、車などで擦れたりすることもあるので注意が必要
2 クッションゴムの役割を担うことができる
100%クッションゴムと同じような役割は無理ですが、一部の釣りでは青物のファーストランをいなしたりするのに一役買ってくれることがあります。
また、これによって当たりが出にくくなることはありません。
ルアーの釣り(タイラバ)などと比べ、複数の針を使ったり、ルアーに比べ、複雑なシステムになっていることにより、魚の針掛かりへの影響が少ないです。
ショックリーダーを使うとキンメダイを釣る時などに、クッションゴムがないという状況でもドラグと竿の弾力と合わせることにより、バレを軽減することも可能です。
3 結節部でのライン切れを防ぐことができる
PEラインのサルカンへの直結に比べ、PEラインが直接擦れて切れるようなトラブルが少なくなる。
これはその部分を保護するチューブ等を入れれば、PEラインの直結でもカバーできますが、やはりナイロン等のショックリーダーの方が経験上若干切れにくいです。
<ショックリーダーがあることのデメリットについて>
PRノットの場合、結節部が使用するリーダーの号数等により、ガイドを通りにくいことがある。
これはガイドを通らせることを最優先して号数を落として対処することになります。
それでも直結に比べて、ラインが傷むことが少なく、号数を落としたからと言って簡単に切れるわけでもありません。
<結論 深海釣りにショックリーダーは必要なのか>
必要です。
→(5.4.25追記)ベニアコウには特にはいらないと思いますが、その他の魚には必要です。
直結のメリットがなさすぎますので。
→(5.4.25追記)ベニアコウ以外は、PE直結のメリットはありません。
実際にベニアコウ釣りでもショックリーダーを付けていた(ナイロン40号を3ヒロ)付けていたにもかかわらず、明確に当たりが出ました。
→(5.4.25追記)しかしながら、やはり仕掛け自体が長くなるので、やや不便、また、根掛かりを外す時は当然伸びる。ベニアコウ以外の根掛かりには全く問題なしです。
特に、深海釣りにおいては、どちらかというといかに竿先に当たりを出すかという、竿の調子の方が大切です。
深海竿によっては曲がりすぎて当たりを吸収することもあり、実際にきちんとした先調子の竿を使うことにより、ショックリーダーがあっても明確に当たりを出させることが可能です。
ショックリーダーがダメ、PEライン直結が良いという人は、竿の調子をあまり気にせず、一般的に言われているラインが伸びるということに捉われすぎています。
深海釣りのように長い仕掛けの場合、仕掛け自体が巨大なショックリーダーみたいなものであり、そこに5m程のショックリーダーが付いたところで何ら影響はありません。
竿がしっかりとしたものであれば、1000m先の当たりでもショックリーダーがあっても拾えるのですから、ショックリーダー不要論を唱える人はあまりタックルと仕掛けを含めた全体をシステムとして捉え切れてないと思っています。
→(5.4.25追記)ベニアコウは不要かもしれませんが、他の釣りは必要です。
私自身ルアーの釣りもやるし、エサ釣りもやるので、両方の良い所を採用して、いろんな釣りを極めてきました。
昔からこうだではなく、技術は日進月歩なのですから、固定観念に捉われず、いろんなことに挑戦することが釣り人として大切だと考えています。