この記事の内容について
バーティカルのスピニングタイラバにおけるフックセッティングについて紹介しています。
特に、バレない(折れたり、曲がったりしない)セッティングについて経験を交えて紹介しています。
このフックセッティングを検証してきた海域
大分県豊後水道
長崎県(アジ曽根~五島列島まで全域)
熊本県天草周辺海域
山口県角島周辺
北海道苫小牧等北海道全域
福島県富岡漁港沖
東京湾観音崎周辺海域
静岡県
千葉県外房
茨城県
青森県(津軽海峡)等
バーティカルのスピニングタイラバにおける最適なフックとは?
1 導 入
バーティカルのスピニングタイラバでは、ベイトリールを使ったタイラバとは若干フックセッティングが変わってきます。
この理由としては、スピニングタックルの方が巻き取り速度が速い(同じ巻き取り量でも、その構造上速くなる(人間工学的な話もある))ためで、当然同じ針を使った場合でも、フッキングが良かったり、逆に悪くなったりとします。
その結果、フッキングしなかったり、鈎が折れたり、曲がったりします。
特に、タイラバでは突き詰めると、形状だけでなく、材質まで突き詰める必要もあります。
まぁ、個人的にベイトタックルでやるのが嫌いで、スピニングタックルで突き詰めて来た結果について紹介しています。
2 バーティカルのスピニングタイラバに最適な鈎の形状について
一般的にチヌ針や真鯛鈎のような、掛けるのに適した形状の鈎が最適です。
なお、普通のチヌ鈎はその細さ等からは向きません。
以前、70オーバーのイワシ真鯛が連発した時に、悉く曲げられたためです。
通常の真鯛なら問題はないのですが、イワシ真鯛になると、噛む力というかバイトの仕方が異なる(落とし込み釣り等他の釣りも踏まえての経験上)ためか、細軸の鈎では釣りにならないことがあります。
また、よく大型真鯛には波動が大切という人もいますが、イワシ真鯛になっている真鯛は非常に貪欲なので、目の前をタイラバが通ればどんな形状のものでもヒットします。(エサ釣りをしない人はこれがわかっていないです。)
ただ単に、真鯛から見つけやすくなるかどうかの話です。
落とし込み釣りで釣れる時は、ジグもタイラバも全く釣れません。(エサが豊富にあるから見向きもしないのは当然です。)
そのため、真鯛鈎(写真は15号ですが、通常は親に12号、孫に11号を使用、現在はフッ素加工のものを使用)に変えてやってみたところ、フッキングは幾分悪くなったものの、針が曲げられたり、折られたりは皆無となりました。
その頃は、真鯛だけで年間200匹以上釣っているぐらいタイラバにはまっていたので、データとしては十分でした。(70オーバーも相当数釣りました。)
3 バーティカルのスピニングタイラバにおけるフッキングの際の注意点について
基本的にタイラバにおいては上記のような掛けるタイプの鈎を使った場合、必ず合わせが必要となります。
よくタイラバで合わせは不要と言われますが、これは即合わせやフックがグレ鈎のように小さい場合等は不要なだけであって、基本的には魚が竿を大きく引き込んで止まったぐらいにする合わせが必要です。
「これをしないとどうなるか?」ですが、タイラバ歴が長い人には経験があると思いますが、バレた結果、鱗(頬周りの)だけフックに刺さって上がってくるというようになります。
これは真鯛だけでなく、大型のクロソイ等でも同様でした。
実際、試しに合わせないでやり取りをすると、真鯛の頬周りの鱗が付いて上がってくることがよくありました。
逆にしっかりと合わせを入れるとフックが頬の鱗を貫通してしっかりと掛かることも多かったです。
最近はトリプルフックシステムにしているので、ほとんどバレないです。
トリプルフックシステムは非常にお勧めのシステムですが、鈎が4本以上になるとネクタイの材質によっては、ネクタイに絡む頻度が上がるのであまりやらない方が良いです。(薄いネクタイを使うと鈎がネクタイに刺さり、釣りになりません。)
4 結 論
現在のところ、非常にお勧めで実績のあるフックとしては、ハヤブサとガイドサービスセブンのコラボ製品のフックである「マイスターフック」が一番お勧めです。
このフックを使って1万匹以上は優に釣っていますが、一度も針が折れたことはありません。魚に曲げられたこともです。
アウトバーブなので、フッキングは決まりやすく、掛けるタイプの鈎が必須なスピニングタイラバでは非常に理にかなったフックとなっています。
唯一の欠点としては、鈎の掛かりが良いため、先端がなめやすく、何匹か釣ると交換する必要があります。(根魚は問題ないのですが、真鯛の場合は変えた方が無難)
以前使っていた真鯛鈎との使い分けは、北海道のボートロックのように非常に根が荒い時は少し掛かりが落ちる真鯛鈎を使うなどして使い分けをしていますが、基本的にはこのマイスターフックで事足ります。