まず、使ってみての感触としては、非常に素晴らしいリールです。

テストしてみて、150gのジグをジャークする場合(使用ジグは、ガイドサービスセブンさんのタイラー)は、やや重たい感じがします。

なお、使用しているギアは、トーナメント磯の3000番台とは異なり、マシンカットデジギアです。

しかしながら、100gまでのジグならば全く重さを感じず、非常にパワーがあり、青物等5キロぐらいまでの魚ではオーバーパワー過ぎるぐらいのスペックのように感じました。

巻き取り量がフルの状態で95センチ、ギア比は5.7:1、重さは335g、PE1号:約700m巻けるので、オフシャロにも一応使えそうです。(というか、オフシャロ用で買った18ステラ4000XGが非力すぎて40gまでのジグがやっとだったので購入しましたが)

LBDを搭載していますが、レバーブレーキを使用してフォールさせるのには向きません。

理由は2つあります。

まず、1つ目の理由は、シングルハンドルで、レバー逆転のフォールをすると勢いが付きすぎる上に、ムラがあるフォールをするため、使えない。

これは、私がレバーブレーキを使用したスピニングタイラバでも紹介しているように問題解決のためには、ダブルハンドルかバランサー付のシングルハンドルでないとフォール速度の安定ができないです。

私の知る限り、この番手のダブルハンドルは存在しませんので、レバーブレーキを使用した釣りには不向きです。(糸を緩めるぐらいだけにしか使えない。)

2つ目の理由は、バイターボブレーキを搭載していることです。

バイターボブレーキの特性として、従来のブレーキが「ギュー」っと止まっていくのに対して、バイターボブレーキは「シュッ」と一瞬で止まってしまいます。

何が問題かというと、レバーブレーキを使用したフォールを多用する釣りでは、「シュッ」と止まられると非常にフォールの速度調整で問題があります。(非常にシビアになるため)

そもそも、レバーブレーキを駆使して魚を釣るものではなく、ただ単にスピニングのフリーフォールに加え、レバーブレーキを使用したフォールで、コンビネーションフォールを演出し、上げ下げで魚を効果的に誘い、ヒット率を上げるためにレバーブレーキを使うので、肝となるフォール速度の調整に問題があるとなると困ります。

よくこのレバーブレーキを勘違いしている人がいるのですが、青物や大型の真鯛相手にレバーブレーキを駆使してやり取りをするということですが、これは絶対にやってはいけないことです。

いくらブレーキの力が10キロぐらいとしても、青物等が走った際にブレーキにかかる瞬間的な力はそんなものではないので、ブレーキを使って止めると間違いなくリールが破損します。

あえて、レバーで止める必要もなく、このリールにはATDドラグがあるので、こちらを使った方が効果的に魚を止められます。

現在のところ、レバーブレーキを使用したフォールには向かないですが、これを改良して完全に使いこなす方法を確立すればもっと面白い釣りが展開できるという期待が持てるリールだと思います。

本当はリブレさんがダブルハンドル作ってくれたら最高なのですが・・・