1 この記事の概要について

  深海釣り(エサ)釣りの仕掛けの作り方等について紹介しています。

  結構、深海釣りは仕掛けを自作している人が多い物の、仕掛けの自作が苦手な方やどんな仕掛けや道具が必要かわからない方向けに書いた記事です

2 記事の本文

  深海釣りには大きく仕掛けが3つに分けられます。

  ここではミヤマエのコマンドシリーズを使うようなヘビーな深海釣りを前提で話を進めます。

キンメダイとベニアコウダイではリールのサイズが異なる(下がベニアコウダイ用)

  中深海と深海釣りでは全く釣り方や仕掛けが異なりますので。

  深海釣りの仕掛けは大きく、キンメダイ、アコウダイ、ベニアコウダイの3つに分けられます。

  アブラボウズの仕掛けもあると思いますが、こちらはベニアコウとほとんど同じ仕掛けの作りで、針数が少ないです。

  3つの仕掛けはそれぞれハリスの太さや幹糸の太さ、そして長さ、鈎の大きさが異なります。

  一番太いのがベニアコウ仕掛けで、一番細いのがキンメダイの仕掛けです。

  アコウダイとベニアコウダイの仕掛けはキンメダイに比べると針数が少なく、仕掛けを使った後、次の仕掛けを入れている時に、治具といわれる道具に仕掛けを巻きなおして再利用します。

深海釣りに必須な道具です。

  この仕掛けを巻く道具は、長さが長い物(ベニアコウダイ用)は60センチ以上あり、キンメダイやアコウダイで使う物は概ね50センチ程のものがよく使われています。

  材質は木製、ステンレス製、アルミ製がありますが、木製は強度が弱く、使っていくにつれてボロボロになっていくそうで、おススメはステンレス製ですが、それなりの値段がします。

 深海釣りはこの仕掛け巻きに仕掛けを巻くことから始まります。

 よく船べりから投げれば良いのではと考える人もいますが、投入失敗すると1時間程何もやることがなく、しかも1日4投程しかできない釣りもあるので、致命的になります。

 自作は良いと思いますが、仕掛けを使い捨てのキンメダイの場合、1日8投するので仕掛けは8セット(平均針数が15~20本)なので、非常に大変です。

 そのように非常に大変なので、ほとんどの人が「さがり」と呼ばれる既製品の仕掛けを使っています。

 大体狙う魚にもよりますが、100~1000本の針数で作られています。

 キンメダイならば500~1000本、ベニアコウダイ用なら100本というような感じです。

写真はベニアコウダイ用のさがり(1万3千円ほど)

 なお、キンメダイとアコウダイの仕掛けは共用できますが、ベニアコウダイ用の仕掛けは別物なので、専用品が必要です。

 船宿で仕掛けを借りることもできますが、この仕掛けが非常に値段がするので、このようにさがりから作るのができない人や時間がない人は船宿仕掛けを借りるのも良いと思います。(高い所は8セットでエサ付きで1万円程、さがりの仕掛けは500本(概ね8セット×4)で2万円程)

 キンメダイ用はレンタル仕掛けはありますが、ベニアコウダイ用になるとほとんどありません、またレンタル道具で行うこともできません。

 仕掛けだけでなく錘にも差異があり、キンメダイでは錘は使い捨てのため、鉄筋錘を船宿で買ったり、使い放題の船もあります。

キンメダイは錘も仕掛けも使い捨て

 アコウダイやベニアコウダイ等は錘は使い捨てではなく、回収しなければなりません。(錘だけで3000円ぐらいします、しかも600号サイズはほとんどお店に取り扱いがありません。)

 これからヘビータックルの深海釣りを始めたい方には紹介した「さがり」を使用した仕掛けで、自分の仕掛けを持参するのをお勧めします。

 キンメダイは特にエサの使用量が多い物の、意外と1ハイのスルメイカからエサが取れるので、意外と仕掛けを持参した方がリーズナブルな乗船価格です。(仕掛け持参なら2万円程、仕掛けレンタルなら3万円近くします。)

 この深海釣りをしていると、若者は苦労して深海釣りを学べという年配者がいますが、私は自分がした苦労を若い人にさせるのは愚の骨頂だと考えています。

自分が経験したことを新しくこの釣りを始めた後輩に教えて、釣り文化を進展させていくのが、年配者の務めだと考えています。

これから始める人にぜひ覚えておいていただきたいのは、ベテランのやり方が全てではなく、いろんな釣りを経験してきた方のそのノウハウは深海釣りにも生かすことができると思いますので、是非深海釣りを始めることをお勧めします。

 何が釣れるかわからない深海釣り、大物釣りのような派手さはないものの、未知の場所に仕掛けを入れるロマンはたまらないです。

ベニアコウダイやキンメダイ、深海釣りは美味しいターゲットが多いです。