1 この記事の概要について

 ベニアコウの釣行について紹介しています。

 今回は、神奈川県三浦市の間口港にある第八日の出丸さんにお世話になりました。

 今回の釣り場は、水深が約800~1000m程の釣り場で5投しました。

2 使用したタックルについて

 【1~2投目】(潮が緩い時)

 〇 竿:アリゲーター 紅スカーフ

 〇 リール:ミヤマエ コマンドZ30

 〇 道糸:PE12号1800m

 〇 錘:700号(中錘80号)

 【3~5投目】(潮がやや行きだした時

 〇 竿:アリゲーター バチスカーフ2100S

 〇 リール:ミヤマエ コマンドZ9 キンメスペシャル

 〇 道糸:PE12号1400m

 〇 錘:600号(中錘60号)

 〇 仕掛け:幹糸40号4m、ハリス28号1.2m、捨て糸24号2m、

ベニアコウ専用鈎25号、7本針

3 釣行当日の状況について

  今回は、神奈川県三浦市の間口港にある第八日の出丸さん(https://dai8-hinodemaru.com/)にお世話になりました。

  今回の釣行は、いつもベニアコウでお世話になっている方々と一緒に仕立船の釣行でした。

  港に4時に集合し、それから出港となりました。

  今回の釣り座は、仲間内の釣りなので、釣り座は特に指定等なく、どこでも良かったので艫から2番目の胴の間にしました。

  4名での釣行のため、非常に気楽な釣行でした。

  港を出て、1時間20分程走ってから、第1投となりました。

  最初のポイントの水深は1000mで、以前のこの当たりのポイントの教訓から潮が速いとマズいので、錘は700号を使用しました。(中錘は80号)

  意外なことに潮が効いているのではなく、全く潮が動いていないという状況でした。

 そのため、1投目からイラコアナゴやサメのオンパレードで、仕掛けはイラコアナゴがかかったり、ぬめりが幹糸やハリスにべったりと付き、かつ仕掛けがぐちゃぐちゃになっていました。

今回特に多かったサメ達

  2投目は、どうするか考えながら投入したため、真ん中3本の針がごちゃごちゃになった状態で投入するという大失態を犯しました。

  この流しもイラコアナゴやサメがヒットするという非常によろしくない状態でした。

困った外道のイラコアナゴ

  他のベニアコウの先輩方も同様の状況で、全く釣れる気がしませんでした。

  状況が悪いため、ポイントを小移動してからの3投目、タックルと錘を600号に交換(中錘は60号)して投入すると、ここも先ほどまでの場所よりは少し良いですが、あまり潮が行っていない状況でした。

錘が600号の時は、竿はバチスカーフが使い易いです。

  そのような中、何とか活性の低い魚を食わせようとあれこれやっていると、ベニアコウ特有のシャープな当たりが来ました。

  渋い状況だったので、この機会を逃すまいと糸を送り出すと、また当たりが来ました。

  そこからさらに送り出すとまた当たりが来ました。

  さすがにベニアコウの3点掛けはないと思い、どれか一つでもベニアコウの当たりなら良いなと思い回収していると、500m付近でベニアコウ特有の反応が来て、確実にベニアコウと思い、上げて来ると300mを過ぎたあたりでオマツリが発生しました。

  それほど長い時間のオマツリではなかったので、大丈夫と思い、上げて来るとなんとベニアコウの姿がなく、イラコアナゴが1匹付いていました。

  確かにいたのにと思いつつも、鈎についていないものは仕方がないと思い、すぐに切り替えました。

  4投目は、船長が気を利かせてくれて、1投追加できるように3投目を回収してすぐに投入となり、急いで投入しました。

  この流しは、微妙な当たりがあったので、とりあえず、魚は付いているだろうと思い、上げて来ると、先に上げた隣の方は、サメとベニアコウの一荷でした。

  私の方も同様に、10キロを優に超えるモミジザメという深海ザメが一番下の鈎に付いていました。

  しかも、驚いたことにこのサメ、ベニアコウの仕掛けではなく、ベニアコウの仕掛けに食いついたイラコアナゴを食べて、鈎が刺さっていました。

  これを見て深海の生態系の一部を知ることができ、非常に勉強になりました。

  最後の5投目は、4投目同様に船を付けなおすことをせず、すぐに投入となり、着底し、棚を取り直そうとした時に、船の前方に200m程の所に浮いているベニアコウにアホウドリが群がっていました。

   貴重なベニアコウを回収すべく、全員糸を出しながら、船を移動させ、浮いている5キロ程のベニアコウを回収しました。

   このベニアコウは内臓を鳥についばまれてほぼ空になっていたものの、身がきれいだったため、一旦洗ってクーラに納めました。

   この魚を見て感じたのは、3投目の自分にヒットしたベニアコウだということです。

   浮いてくるタイムラグ等を考えてもどう考えてもそれしかないような感じでした。

   回収後、すぐに元のポイントに戻って来て棚を取り直していると、底付近でフワフワというような当たりが来ました。

   船長から当たっていると言われた時、活性の低い時のベニアコウの当たりかなと気が付いていましたが、期待するとサメや黒い魚達の時はがっかりしてしまうので、期待はしないけど最後の流しなので、慎重に回収しようと思いました。

   この魚を回収している際、400m程の所で、ベニアコウの特有の引きをしたものの、サメの引きと微妙に似ていたため、サメかもと思い、一応念のために慎重に上げてきました。

  水面までリングが上がって来て、掴んで仕掛けを上げて行くと、魚が付いている感触がありました。

  しかしながら、船長が回収しやすいように、糸が払い出すように流していることもあり、半信半疑で仕掛けを手繰ってくると、白い魚体が見え、それが水面に上がって来て緋色の魚体が現れました。

  後の計量で6.1キロのベニアコウで自己記録更新サイズとなりました。

70センチ、6.1キロのメタボなベニアコウ

  ボウズ覚悟の釣りなので、非常に冷や冷やしましたが、結果オーライの釣りとなりました。

  アホウドリにやられたベニアコウは、釣れなかった仲間に進呈し、半分ずつになり、皆お土産を手にすることができました。

  今回お世話になった「第八日の出丸」さんは、基本的に仕立船ですが、船長の操船やポイント選定の経験や勘、雰囲気も非常に良い船なので、とてもお勧めの船です。 

 アブラボウズの実績が特に素晴らしい船なので、アブラボウズを専門に狙いたい人にもお勧めです。