★ この記事の概要について

 ミヤマエのリール R800の使用感(インプレ、感想)について、紹介しています。

 このリールは、主にライトタックルメヌケ等で使用しています。

★ スペックの概要について

(細部は、メーカーHP(http://www.miyaepoch.jp/sp/list/detail/r800/)を参照)

 1 糸巻き量:PE8号800m(PE6号1000m)

 2 24V(12V)もあり

 3 自重:2.7キロ

 4 巻き上げ速度:165m/分(無負荷時)

 5 ドラグ耐力:13~70キロ

 6 持続巻き上げ力:40キロ(パワーモード)

★ 使用感について

 1 主に使用している海域及び条件について

  ・ 千葉県鴨川沖の水深300~600mの海域等で使用

  ・ 主な対象魚は、アコウダイ等

  ・ 錘は400~500号を使用

   仕掛けは、巻き直して再利用・再投入(10~12本鈎)

 2 このリールの特徴

  ・ エレクトリックリニアドラグを採用

    端的に言えば、電源が入った状態でレバーを動かすと、液晶で表示された数値に一瞬でドラグの強度を合わせてくれる仕組みです。

 ※なお、この機構のため、釣行終了時には一旦数値を低い数値にしなければ高い数値のままロックされてしまい、最終的にはドラグが劣化してしまう恐れがあるので、必ず釣行終了したならば、数値を4ぐらいに落とした方が良いです。(忘れやすいため注意)

  ・ スピードモードとパワーモードの切り替えが可能

奥の黄色の〇がスピードとパワーの切り替えレバー、手前の赤い〇がスピード調整レバー

  ・ バックライトが6色から選択できる。

  ・ コマンドZで搭載されている釣力コントロール機能がない。(不便)

 3 このリールの長所について

  ・ 24Vは、船から電源を取れるので、バッテリーの残りを気にせず釣りができる。

    これは、シーボーグを使ってやっていた時によく経験していて、沖上がりの直前には、ほぼバッテリーが空になるため、予備を持って行くのが面倒と感じていました。

(使用しているバッテリーはダイワの現行モデルの赤いリチウムバッテリー)

 船電源を12Vと24Vの2つ取れるなら、24Vの方が安定して巻き上げをできるので、24V仕様がおススメ

  ・ ドラグが非常に滑らかで、不意の大型魚がかかっても、上げてくることが可能

    ドラグ性能が非常に滑らか(ダイワよりも)で、個人的には、シマノ製品のそれよりも滑らかに感じます。

    実際、2m近いバラムツをハリス14号で500mから上げて来た際、24Vの巻き上げ力を生かしつつ、ドラグを利かせながら上げてくることにより、細いハリスでも大型の魚が上がってくることよく理解できました。

 数値でドラグの強度を管理しているため、大体の数値さえ決まってくれば、すぐにドラグ調整ができるのが強みです。

4 このリールの短所について

 ・ 電源コードの根もとの部分がロッドホルダーに当たって断線する恐れがある。

   下の写真のように、ロッドホルダーにコードが当たってしまい、損傷する可能性があります。

赤丸で示している部分が劣化して断線する可能性あり

   これは他のロッドホルダーでも試しましたが、特にこのリールが対象としている釣りでは、ラークのような強いロッドホルダーしか使えず、この短所は致命的です。

 ミヤマエのような特殊な竿受けを使っている人は少ないので、むしろラークのように大衆が使っているようなロッドホルダーに合わせるべきと感じました。

 ちなみに、日本各地を釣り歩いていますが、ミヤマエのロッドホルダーを使っている人は、今まで出会ったことがないです。

・ クラッチをオフにしている時に、ドラグレバーに少しでも触れてしまうとクラッチがオンになりスプールの回転が停止してしまうこと(致命的欠陥)

  投入時等に、ふとした拍子でドラグレバーに触れてしまうと、これが作動してしまいます。

  こうなると、クラッチもオンになり、落下の途中でスプーㇽの回転が止まってしまいます。

  これは船で他の人が誤って触れてしまった場合、仕掛けが宙ぶらりんの状態で気付かないままになり、オマツリを発生させる原因にもなり得るものです。

  使用する際に注意していても、ふとした拍子に手が当たったりしてドラグ値が変更され仕掛けの落下が止まるため、致命的な欠陥です。

 設計段階で、クラッチがオフの際は、ドラグを操作してもクラッチがオンにならないように設計すべきなのに、このような致命的な欠陥も見過ごして製品をリリースするなんて本当にテスターの質が低いと言わざるを得ません。

 高級クソリールと言っても過言ではありません。

 メーカーの動画でいろいろ紹介していますが、実際釣り場で使ってみるといろいろと欠陥に気が付きます。

・ クラッチのオン/オフの際に使用するスイッチがインジケーター等ないため、押してオフになったかどうかが確認し辛い時がある。(冬場で手袋をしている時など尚更わかり辛い)

・ 巻き取りの速度がゼロにならない(最低速度は1)ので、船べり停止をしっかりとしないと竿を破損する恐れがある。(かなり致命的)

 最低速度がコマンドと違い、ゼロにならないため、船べり停止をしっかりとしないと、もし誤差が生じてしまったら竿を破損する可能性があります。

 最悪ドラグを緩める手がありますが、このリールは複雑な操作が必要なので、慣れていないとパニックになる可能性大です。

・ バックライトの切り替えは不要

  6色から選べても、釣り場で色を変える余裕はないです。

 (仕掛けを巻き直したり、次の仕掛けの準備をしなければならないため。)

  むしろ、釣り場で実際にやってみましたが、設定に時間がかかるとともに、変な動作を起こしてしまうと、釣り自体に支障をきたすため、はっきり言って要らない機能です。

 もっとまともな機能を付ければ良いのにと感じました。

 ・ 糸巻き量が少ない。

  ダイワのシーボーグ等に比べると、8号800mは少ないです。

  実際、600mも糸が出てしまうと、巻き取り量がかなり変わってしまうし、トラブルで少しでも高切れが起これば続行不能となります。

  そのため、私は予備でシーボーグやビーストマスター等を持ち込んでいますが・・・

  このリールもコマンドと同じように糸巻き量で勝負すれば良いのにと思いました。

 ・ ハンドルが短く、しかも社外品等に交換できない。

   意外と深海釣りでは手巻きを使いますが、コマンドと違い、この製品は社外品を含め、ハンドル交換できません。

  純正で付いているハンドルは短く、しかもTノブなので非常に使い辛いです。

 (おもちゃみたいなハンドルです。)

  深海釣りでは、最後の仕掛けを回収する際の巻き取りはハンドルで手で巻くことが多いですが、この製品はハンドルが短く、おもちゃのような作りのため巻き取り辛いです。

 ・ ガードアームが付かないため、コマンドに比べて傷が付きやすい。

   これはメーカーの方にも確認しましたが、他の同サイズの機種で使われているガードアームは取り付けができないそうです。

 ・ 操作が難しい。(コマンドに比べたら遥かに複雑)

   事前に操作練習が必須です。

   釣具屋の店員の方でも、慣れるまでに時間がかかるので、購入して一度も触らず釣り場に行くと、トラブルにしかなりません。

 ・ 値段が高い。

   シーボーグ等よりもずっと値段が高く、20万円程します。(糸を巻いたら、23万円程)

 ・ 12V製品は、使い途がないので購入するのは、お金をドブに捨てるようなものです。

   12VのR800を買うならば、24Vというメリットを生かせないため、ダイワ、シマノ製品が良いです。

   コマンドのリールのインプレでも述べていますが、深場釣りで12Vのリールのメリットは一切ありません。

  情弱の人に売りつける悪徳の輩が多いので、12Vのコマンド等ミヤマエリールが売っていても絶対買ってはダメです。(ダイワのマリンパワーの12Vもドラグの良さがわかって買うなら良いですが、基本的には止めた方が良いです。)

5 まとめ

  購入してからずいぶん使用してきましたが、やはり購入すべき製品ではないと、そう断言できます。

 リールの技術は素晴らしいと思いますが、ミヤマエ製品としては、使い勝手の悪いだけでなく、高いくせに欠陥のある製品です。

 コロナ禍の状況で、半導体不足のため、大型電動リールの入手が困難になっていますが、ミヤマエのこのR800というリールはおススメしません。

 慣れてきて、そして注意して使えば致命的な欠陥もいくらか軽減できますが、やはりミヤマエのコマンドを使い慣れている私でも、最初は慣れるまでに時間を要したので、初めてミヤマエ製品を購入する人には絶対におススメしません。

この製品は、ミヤマエのコマンドシリーズとそれ程値段が変わらないため、資金に余裕があればコマンドの購入をおススメします。(コマンドZ9の方が良い。)

 結言として一言でまとめると下記になります。

 ミヤマエR800は、究極の欠陥リール、買う価値のないゴミ

  本当にちゃんとテストしろと言いたい、コマンドをもう1台追加したら、これをヤフオクにでも出そうと思っています。

  それぐらい買ったことを後悔しています。

  ちなみに知人の購入したこのリールの12Vモデルは購入後すぐにリールのシャフトが折れて、メーカーに出したところ修理完了時期は未定と言われました。

  何度も言いますが、メーカーの宣伝に負けて絶対に買ってはいけません。