1 この記事の概要について

  千葉県南房総の白浜沖でのアジの泳がせによるカンパチ狙いの調査釣行について紹介しています。

  今回の釣り場は、白浜沖で水深が約10~40m程の釣り場でした。

2 使用したタックルについて

 〇 竿:剛樹 スタンディングバイトMR17

 〇 リール:ダイワ シーボーグ800MJS

 〇 道糸:PE6号700m、リーダー:ナイロン30号5m

 〇 錘:80~100号

 〇 仕掛け:鈎泳がせ(金龍)14号、ハリス20号、幹糸30号2m、捨て糸14号20センチ(イシナギの仕掛けのミニチュア版)

3 釣行当日の状況について

  令和5年9月17日(日)、カンパチ狙いでのアジの泳がせ釣りで、いつも冬にべニアコウでお世話になっている白浜の亜美丸さん(https://amimaru.sakura.ne.jp/)に行きました。

 当日は、8名での出船となり、釣り座は左舷の前から2番目でした。
 5時に集合して、準備ができた後に出航し、港の出口で餌のアジ釣りをやりました。
 この餌のアジ釣りでは、仕掛けの上部にプラスティックのカゴ(Sサイズ)をつけてその下にサビキ仕掛けを付けてやります。(コマセは船で準備してくれます。)

 アジ釣りの水深は10m程で、錘は40号を使います。
 今回はハリス3号のサビキを使っていましたが、外道の小型のムツに仕掛けを切られたり、かかったアジがネリゴに持っていかれたりと、細いサビキ仕掛けではすぐに針が切られてなくなってしまいました。
 船長に聞くとこの時期は7号以上のハリスでないと、外道に仕掛けを切られることが多いとのことでした。

 仕掛け的には落とし込み釣り用のサビキの一番ライトな物がお勧めです。

 この日は餌のアジがなかなか釣れず、港の出口で釣れなくなると、少し沖に出てエサのアジを捜索するも、結局ほとんど釣れず、6時40分頃に見切りをつけて泳がせのポイントに向かいました。
 最初のポイントはシマアジ、真鯛狙いのコマセ釣りの船がいるポイントで、水深が20m以浅のポイントでした。
 このポイントでの当たりは、船全体でも全くなく、しかもかなり根が荒いため、根掛かりが頻発していました。(一番浅いところで水深が10m程で、駆け上がる根)
 さらに酷いことに、サメが居座っており、潮も全く動いておらず、条件的にも非常に悪かったです。
 次に移動したポイントも同じような水深で、またしてもサメが居座っており、かつ潮も動いておらず、当たりも全くなく移動となりました。
 3番目に移動したポイントは、水深が40m程と少し深く、ここも微妙に潮が動いておらず、渋い状況でした。
 そのような状況の中で、他の人達にはサメがヒットしていました。

 特に、私の隣の方は、2m程のイタチザメがヒットし、水面で仕掛けを切られていました。
 当日の他の人の竿を見てみると、10キロ超のカンパチが釣れる海域なのに、真鯛竿のような柔らかい竿で狙っており、サメをはじめ本命と思しき魚にものされていました。
 このような人達は、魚をばらしたことが船全体の釣果にどれだけ影響を与えるかわかっていないようです。
 船長もこのような人達には釣れないと諦めているようでした。
 私の竿にも本命らしき当たりが来たものの、アジが暴れただけで食い込みまでは至りませんでした。
 結局、当日はポイント移動を繰り返すも、水温が急激に上昇したこと及び潮が動いていないこともあり、船全体でサメ以外の顔を見れませんでした。
 当日は、20キロ近いカンパチを想定して、アバリスMRとスタンディングバイトMRを持っていきましたが、錘が80号から100号程なので、アバリスMRはオーバースペックなのかなと感じました。
 今回は、スタンディングバイトMRをメインに使いましたが、これでもやや硬い感じだったので、アリゲーターのギル12−175が最適かと感じました。
 マジックバイトのRRなどではやはりかかる魚を考慮すると、他の人に迷惑をかけないように強引なファイトを展開するには、少しきついように感じました。
 今回はPE6号をメインとしましたが、20キロ近い魚を強引に根から離すことをしないといけない状況になりうるため、若干強くしてPE8号、ハリス30号以上が無難かと思いました。
 また、餌のアジが諸事情で弱ることがあったため、少なくとも1つ以上は市販のエアーポンプが必要と感じました。(アジ掬い用の網も)
 仕掛けもイシナギの仕掛けとほとんど同様で良いことがわかりました。(幹糸は30〜40号、ハリスは30号以上、20号では切られることもあるため。)
 次回こそは、万全の状態で本命の良型のカンパチを釣って、タックルや仕掛けのについて確立したいです。