北海道から九州まで日本各地の魚を釣り歩いていると、アニサキスに至るところで遭遇します。

北に行けば行くほどアニサキスが多いです。(経験上)

特に、釣り人にとって非常に人気のあるヒラメ、このヒラメは九州のヒラメではアニサキスに遭遇したことがないですが、北海道のヒラメにはアニサキスが高確率(ほぼ間違いないぐらい)で潜んでおり、毎年食中毒者が発生しています。

豊後水道(大分)で釣った6キロオーバーのヒラメ、アニサキスはいませんでした。

北海道のアニサキスの原因としては、オキアミだと言われています。

オキアミが中間媒介者となってそれが魚によって捕食されて、体内に潜むというサイクルがあるそうです。

そのため、オキアミの多い北海道ではかなりの魚にアニサキスが付いています。

具体的には、サケ、サクラマス、カジカ、マダラ、スケソウダラ、クロソイ、アオゾイ、アイナメ、ヒラメ等が挙げられます。

なお、画像で載せてある魚はすべてアニサキスを確認できた魚の種類です。

1月~3月に最盛期を迎えるサクラマスにもアニサキスは潜んでいます。ものすごくサクラマスは雑食性が高いためか。
非常に刺身が美味しいアオゾイにもアニサキスがいました。

実際にマダラの場合等は、スーパーの切り身のパックの中でうごめいているのを見たことがありますが、地元の人からするとアニサキスが見つかるとその日はラッキーな日になるようなのんきさでびっくりしました。

鍋壊しとも言われるカジカ、雑食性でネズミなども食べるそうです。アニサキスはたくさんいます。
クロソイにも時期によってはいるようです。1000匹以上捌いてきましたが、ある時期の数匹のみ付いていました。その時はオキアミばかり食べているようでしたが。

特に、衝撃的なのはスケソウダラを捌くと、肝臓のところに無数のアニサキスがとぐろを巻いており、非常に気持ちが悪かったです。

タラコの時期などは釣ってすぐに仕掛けを入れて、リールの巻き上げで誘いをかけている間に、タラコ以外の内臓はすべて捨てています。

理由としては魚が死ぬとアニサキスが体の各部に移動するからです。

アニサキス保有率ナンバー1といっても過言でないスケソウダラ
1回の投入でこれだけ釣れるマダラもたくさんアニサキスがいます。

アニサキスの対処方法ですが、基本的には加熱したり、冷凍すると死ぬ(所説ありますが、短い冷凍時間ではダメ)ので、生食を控えるのが一番良いですが、クロソイなど刺身で食べるものは、釣り上げたら早い所血抜きをして、すぐに内臓を出してしまうのが一番かと思います。

刺身で美味しいクロソイ、頭の煮つけも最高です。
北海道の堤防からの落とし込み釣りでのターゲットとしても面白いアイナメ、小さくてもアニサキスはいますのでご注意を

個人的にはアニサキスはいたら取れば良いぐらいと思っているので大して気にしていませんが、人によっては死んだアニサキスを食べて中毒することがあるので注意が必要です。

大好きなにしんの干物にもアニサキスがよく数の子のところにいるのでちょっと引きますが。

まぁ、美味しい野菜には虫が付くというのと同じかなとも思っていますが、やはり生食は注意が必要です。

北海道では特に人気のあるスルメイカ、これにはアニサキスの他にも寄生虫がいます。
人気のサケにもアニサキスです。知床半島沖にて