1 この記事の概要について

  サクラマスのバケ釣りの仕掛けについて、紹介しています。

サクラマスの毛鉤仕掛けと和製ルアーのバケ

  サクラマスのバケ釣りの仕掛けは色々と各メーカーから出されていますが、初めてこの釣りをされる方が困らないよう、実績のある仕掛けについて紹介します。

2 バケ釣りの仕掛けについて

 竿やリールに比べたらやや軽いですが、それでも棚があってても釣れないこともあり、やはり疎かにできません。

 なお、リールの記事の所でも書きましたが、道糸がPE5号以上であれば、いかに釣れる仕掛けでも釣れなくなりますので、それぐらい道糸の太さが重要となります。

 本当に道糸の太さをPE6号とか紹介するアホな記事がありますが、そのような記事は内容自体が怪しいので、絶対に読んだり、参考にしないで下さい。

 せっかくこの釣りに興味を持ってくれた方に船で嫌な思いをして欲しくないので、敢えて強く言います。

 参照(リールの記事のリンク)→ https://tyokinbako9901.jp/archives/62

 バケ釣りの仕掛けは、北海道では各メーカーからサクラマスの仕掛けと銘打って出されていますが、大体既製品を買えば問題はありません。

 しかしながら、青や赤、黄色など色々な色の毛鉤を用いた仕掛けが多いので初めての方は迷うことが多いです。

 太平洋側では、基本的に緑と黒の毛鉤の物を買えば問題ありません。

 ちなみに、黒の毛鉤に赤や青が少し混ざっている分には問題がありません。

 同様に、緑に赤等が混じっていても問題ありません。

 市販仕掛けの場合、針のサイズは15~16号の物を選べば間違いありません。

 17号は大きなマス向けで、食いが渋いとフッキングミスが多発することもあります。

17号はこのサイズが多く混じる時に適しています。(写真のマスは2キロサイズ)

 市販品では少々付ける位置が異なりますが、マス仕掛けの場合、毛鉤のみの箇所と毛鉤とタコベイトの両方を付ける場合があります。

 自作の場合は、上から3番目と5番目にタコベイトを付けます。

 タコベイトもどれでも良いというわけではなく、ピンクや緑、紫等が良いです。

 ちなみに、私のタコベイトは、とあるシークレットカラーを使っています。

 タコベイトを付ける場合、自作するならば、針の大きさはマスの針の16号で、鳥の毛の多さは特に多くなくても良いです(ダブルでなくても可)。

(針から3センチぐらい上で、タコベイトの足が針のチモトにかかるようにします。)

 これは、毛が少ないと水の抵抗がなくなり、仕掛けがより早く泳げるという点があります。

 市販の仕掛けの場合、鳥の毛多さで値段が変わるので、特に鳥の毛は多くなくても良いです。

 上記のように、毛鉤が泳ぐ際に抵抗にならなければ良いです。

 むしろ、シンプルなのがベストで、いろいろ付いた派手な仕掛けはかえって釣れません。(値段が高いだけですので)

 なお、毛鉤だけの仕掛けの場合、自作するなら針は15号とタコベイトの針よりもサイズを落とします。

(ハリスの長さもタコベイトの場合、10号40センチ、毛鉤のみの場合、10号45センチとしています。※ハリスは絶対にフロロ!ナイロンは釣れません。(幹糸にナイロンならOKです。))

 針の間隔は1.5mが推奨で、1.2mでは広く棚を探ることができず、逆に2m近いとかえって取り込みが大変というデメリットもあります。

 針の本数は、5本が標準で、たまに7本とか使う人もいますが、オマツリをしたり、慣れてないと手前マツリも発生するのでお勧めできません。

 ハリスの太さは、10号が標準で、これより細いとオマツリしたときなどに撚れたりするので、太い方が無難です。

 ハリスは、太くても食いには関係がありませんが、大体10~12号ぐらいが標準です。

 ちなみに、幹糸はナイロン12号を使用します。(間隔は1.5mの全長約9m)

 幹糸の色も変な色はダメで、黄色やピンク等の色が付いているものを使わず、クリアーな物を使用して下さい。

 また、サクラマスは金属の音を極端に嫌うそうで、枝スの連結については、遊動ビーズを使用します。

 サイズはL~LLを使用します。色については、特に制限はありませんが、私は無難にクリア―カラーを使用します。

いろんな色がありますが、大体シルバー、アワビのみでいけます。曇っている時は赤が良かったりします。
いろんな色がありますが、黒と緑ばかり使います。バケ尻には紫を使います。

 仕掛けの上部と下部に使う結節具は、オマツリの際に処理をしやすくするスナップ付のサルカンがおススメです。

 スナップのサイズ等について、前述したようにサクラマスは金属音を嫌うので、なるべく小さめのものを使い、かつその数も必要最小限にします。(道糸側には、不必要なヨリトリリングやサルカン等は絶対に使わない。)

 おススメの仕掛けの代表的なものについて紹介します。

 ステキ針さんの仕掛けや、恵庭市にあるヤマト釣り具さんのST150という仕掛けが一番お勧めです。

 なお、仕掛けに潮切り板を付ける考え方がおかしな釣り人もいますが、集魚板やこの類のものは、オマツリを頻発させるので絶対に使ってはいけません。

 バケ釣りの仕掛けは、五本の毛鉤に一番下の錘代わりのバケのお尻からも針が出ています。

バケ尻には、こんな感じで魚が掛かります。

 このお尻から出る針については、ハリスの長さは45センチ~50センチぐらいで、針の数はダブルとシングルがありますが、最初慣れない内は、ダブルでやってみて、慣れてきたらシングルを使うと良いです。

 また、サクラマスのこのバケ釣りでは、カグラという貝を使った大きなビーズのようなものを付ける人もいますが、これは一長一短なので、オマツリのデメリットも考えると特に使用する必要はないと考えています。

サクラマスのバケ釣りで実績のあるバケのカラー(お勧めはアワビ)
サケジラミことシーライスという寄生虫、人には害を加えません。

3 仕掛けを自作をする場合について

自作はこんな感じです。これはバケ尻の分です。
仕掛け、毛鉤作成に必要なものです。白いのはシロクマの毛です。
初期投資は、5万円程かかりますが、もとは取れます。
マイラーチューブがないと釣れないです。やはり、かなり差が出ます。
目はジャングルコックの羽が高いので、消耗品として目玉シールで作ります。

その場合は、フライを作る道具を使用します。

バイスに、セキイト、セメントに目玉シールやジャングルコックの羽、そして緑と黒、紫の羽毛、マイラーチューブの金と銀(緑には金、黒には銀を使用)、その他にはケイムラのティンセルなどを使用します。

 針のサイズはタコベイトを使わない針にはフカセの15号、タコベイトを使う針にはフカセの16号を使用します。

 おススメは、がまかつやオーナー社製品です。

バケ釣りに最適な鈎(ヒネリなし)

4 まとめ

  サクラマス釣りは、きちんとした仕掛けやタックル、正確な棚取りの動作とサクラマスを釣れると信じてずっと休みなくバケを振れる精神力があれば釣れる釣りです。

  本当に釣れない時やスケソウダラが多い時は、心が折れそうになりますが、そのような時に釣れた1本は何よりも価値があると思います。

  少ししかかじってない、もしくは全く知らないのに知っているかのように語る輩が多く、そのような記事等を見て、道具を揃えて、船で怒られるという人も見てきたので、私の記事では実際に自分がその釣りに精通し、船長達から教えてもらったノウハウを紹介しています。

 下記にいくつかリンクを載せます。

 サクラマスの竿(ロッド)の選び方 → https://tyokinbako9901.jp/archives/58

 サクラマスのリールの選び方 → https://tyokinbako9901.jp/archives/62

 令和元年の釣りの記事(4日連続定数達成)→ https://tyokinbako9901.jp/archives/797

 令和3年の釣りの記事(5回連続定数達成)→ https://tyokinbako9901.jp/archives/1714