小型のアジ等を使った泳がせ釣りでは、どうしても同じ釣り方をすると他の乗船者に比べ、釣り座の関係等で釣り負けてしまうことが多いです。

そういった経験を踏まえて、私が考えた仕掛けと釣り方について紹介しています。

竿やリールは各地の釣り場にあったものを使用して、紹介している仕掛けについても若干の変更が必要になります。

実績がある釣り方ですが、デメリットがたった一つあります。

まず、泳がせ釣りをしたことがある人は経験があると思いますが、いつの間にかエサがなくなっているということです。

このエサがなくなるという状況ですが、当たりがあってなくなる他、いつの間にかエサが落ちたりして、いなくなってもそのまま仕掛けを置いたままで、回収してエサがないことに気が付くというあの経験です。

私がいつも小アジ等を使って泳がせをするときは、このような状態になるとエサが付いていない状態で待つのは無駄なので、ある仕掛けを使います。

その仕掛けは、胴付き仕掛けです。

ただの胴付き仕掛けではなく、泳がせの仕掛けを2段にし、上下に小鯵等のエサを付けます。

こうすることで集魚効果を高めるとともに、どちらかのエサが取れても、続行し、魚をヒットさせることができるという、一石二鳥のものです。

なお、3段にすると非常に取り扱いが煩雑になり、手返しが落ちます。(エサも死にやすくなります。)

二つエサを付けるのではなく、上にワームや切り身を付けたらと思う人がいるかと思いますが、これは試しましたが釣れません。

これをやるとなぜか魚が警戒するのか小鯵が付いていても全く食わなくなります。

この仕掛けでは、どちらかというとやはり、下のエサにヒットすることが多いです。

仕掛けの細部の作り方ですが、まず針は落とし込みなどで使う針を使います。

ハリスは12号40センチが標準、幹糸が14号1m間隔です。

なお、ハリスが短い理由としては、当たりを感じ取ることを優先するのと、エサの泳ぎを阻害しないことを両立するためです。

幹糸は一番下の錘とつなげるところは、根掛かりをした時に切れやすいように、フロロの6号を使います。

間違ってもハリスにナイロンを使わないでください。

超大物の泳がせ釣りと違い、デメリットしかありません。

錘は船型かスカリーを使用します。

ここで変な錘、舵付やホゴ錘(縦に極端に長いもの)を使うとダメです。

錘に関しては、中級者ぐらいまでは形状に拘らない傾向が多く、釣れない理由が仕掛けにあると思っている人も多いですが、錘の形状を軽視しすぎです。

なお、この仕掛けは、私がメインとする大分県の豊後水道でマハタやハマチ、真鯛など5キロ以上10キロ程の魚をメインに狙う仕掛けなので、地域によっては少し変えた方が良いです。

この釣りのデメリットは、唯一エサの消費が激しいので、乗り合いでみんなでアジを釣ってエサにする場合は、トラブルにならないように注意してください。

私は、みんなで釣る場合は、普通の人の2~3倍ぐらい同じ時間で確保するので、あまり問題はないのですが、どうしてもそれができない場合は、事前に堤防などで釣ったり、買うなどしたりしてください。

この釣り方のイメージとしては、落とし込み釣りみたいなものですが、本当にこの釣り方は釣れるのでお勧めです。