1 この記事の概要について
タイラバでシロギスを釣る方法について紹介した記事です。
投げ釣り歴35年超、数万匹のシロギスを釣ってきた経験からシロギスをルアーで釣る方法やシロギスの習性について誰も知らないようなことも紹介しています。
2 はじめに
タイラバでシロギスを釣る、投げ釣りをする人が聞いたらびっくりするでしょうが、シロギスはルアーで普通に釣れます。
時々アジングをやっている人が釣ったりすることもありますが、メタルジグ等に食ってくるシロギスは大型が多く、尺ギスに近い物も多いです。
なぜシロギスはルアーに食ってくるのか、それは25センチを超えるシロギスの食性が関係しています。
シロギスは小型の頃は、小さなエビやイソメ類によく反応し、実際それらを食べていますが、25センチを超える大型のシロギスになると食べるエサが小魚や小型のシャコ(ボケジャコ等)に変化していきます。
大型のシロギスは何千と釣ってきましたが、ほとんど釣り上げた時にシャコを吐く個体が多かったのが印象的でした。(中には生きたシャコもいました。)
もちろん大型のシロギスはイソメでも食いますが、やはり自然界では特にシャコ類をメインに小魚を食べていることが多いようです。(胃の含有物も調べてみてわかりました。)
とりあえずシロギスはルアーで釣れることを説明しました。
次はタイラバで釣れる条件と方法について紹介します。
なお、タイラバで釣れるシロギスは大から小まで幅広いです。(理由は後程)
3 タイラバで釣れる条件と方法について
タイラバでシロギスを釣るには、まず普通の設定では食いません。
というか、巻き上げではまず食いません。
私が釣った時もレバーブレーキのスピニングタイラバでコンビネーションフォールで着底させた瞬間にヒットしたので、フォール中に反応して食ったものだと思います。
この時、紅牙のフレアリーフを付けていたので、イソメや小魚に見え、それに食いついてきたものだと思います。
極端に大きなワームには食いつきません。
これがサイズが大~小まで広く食ってくる理由です。
投げ釣りでも勘違いされているのが、大きなエサを付けたら食うかというとそうではありません。(エサを使った投げ釣りなら15センチ以上のシロギスの釣り分けは青イソメを使うと釣り分けはできますが・・・)
アジングのメタルジグやワームに食いつく時もリアクションバイト的に着底してすぐにヒットすることが多く、これを踏まえるとほとんどがフォールで食わせるしかないことがわかります。
タックルはベイトでも良いですが、ヘッドはなるべく軽めで、着底時に砂ぼこりを巻き上げる鉛製品の方が良いのではと思います。
投げ釣りでもタングステンシンカーは引き抵抗が軽く、飛ぶので使いますが、仕掛けを潮に馴染ませて海底のヨブのところで仕掛けを漂わせて食わせる時には、鉛で引っ張ってきて砂ぼこりを立てて、音を立ててやる方が大型が釣れます。
大型のシロギスは特に慎重で臆病な性格のため、タングステン製品のシンカーでは若干食い渋る現場にも遭遇しました。(海底でタングステンは音が響くのが原因かも)
ですので、ヘッドは鉛製品が良いと思います。
ここまでつらつらと紹介してきましたが、あくまでシロギスはそもそものところ釣れる確率が低く、狙って釣れるものでもないので、何にも釣れない時に試しにやってみるぐらいで良いと思います。(尺ギスが多いのは岩礁帯の砂地ですが、あまり底を攻めると根掛かりするので注意が必要)
なお、尺ギスを狙って釣りたい人は、夜の砂浜で釣るのがおススメ。
置き竿で釣るのが定石みたいに思われていますが、これは古い理論で、このやり方ではウミヘビ等の外道が多くかかるので、全くセンスがない釣り方です。
夜の砂浜では、昼と同じように、横にさびいてシロギスが釣れます。
シロギスはエサが見えていないのでは?と思う人がいるでしょうが、魚の嗅覚は人間の想像以上で、キスのそれはすごいものです。
実際に、過去によく夜にこの釣り方をして、尺近いシロギスの入れ食いになったこともあります。
月齢は満月でも新月でもそんなに釣果に変わりはありませんが、新月に近い方が釣れたケースが多いです。(長崎県には夜のキス釣りポイントが多いです。心霊スポットも多いですが・・・)
今回は概要程度のことしか述べませんが、本格的に狙えば釣れる方法も知っています。いずれ記事にしてみようかなと思っています。