1 この記事の概要

  千葉県外房の川津漁港沖でのカモシ釣りの記事について紹介しています。

  今回の釣り場は水深が40~60m程と浅く、釣り方は外房の伝統的な釣り方であるカモシ袋という袋に魚のミンチを入れたコマセ釣りであるカモシ釣りで釣りました。

2 使用したタックル

 〇 竿:ダイワ マッドバイパースティング 240M

 〇 リール:ダイワ 19シーボーグ500MJ

 〇 道糸:PE4号500m、リーダー:ナイロン18号

 〇 ハリス14号 ヒラマサ鈎14号(6m)、クッションゴム3.5ミリ1m

 〇 錘100号、カモシ天秤(短ではないもの)使用

仕掛けはキハダ同様遊動式天秤仕様です。自作よりは市販品がおススメ
付け餌のサンマ、腹側からハサミを入れて中骨を取って皮を内側に折り込むと食いが良いそう
手前の道具で吸い取って袋に詰めます、
コマセのドロドロ具合はカレーのルーぐらいのドロドロが良いとのこと

3 当日の状況

 今回は千葉県、外房、勝浦の川津漁港の「基吉丸(https://ameblo.jp/genzo23/)」さんにお世話になりました。

 以前から興味があった外房の伝統的な釣法のカモシ釣りに挑戦しました。

 この釣りはカモシ袋と言われる靴下のような袋に魚のミンチを入れ、オキアミを使ったコマセ釣りのように棚を取って付け餌をコマセに同調させることにより魚を釣る釣りです。

 メインターゲットは、ヒラマサですが、真鯛も釣れるので、時期によっては真鯛をメインに狙う人もいます。

 真鯛を狙う時とヒラマサを狙う時は仕掛けが異なり、真鯛の場合は、ハリスが4~5号9mに対し、ヒラマサの場合は、ハリスが14号~18号6mでするのが、スタンダードだそうです。

 当然ですが、クッションゴムも釣ろうとする魚によって、径を変える必要があります。

 真鯛ですと2.5ミリ、ヒラマサは3.5ミリ等という感じです。

 鈎は真鯛の場合、真鯛鈎の10号程で、ヒラマサの場合、ヒラマサ鈎などでは折れることもあるので、状況により石鯛針を使用するそうです。(今回はヒラマサ鈎の14号を使用)

 当日は、ポイントに到着後、棚を取ってコマセを撒くと、エサ取りのウマヅラハギがヒットしました。

当日の外道の代表格のウマヅラハギ

 その後、棚を取ろうと仕掛けを上げているとヒラマサがヒットし、ハリスが真鯛狙いの4号だったので、しばらくやり取りをしてラインブレイクしました。

 ヒラマサがいることがわかったので、仕掛けをヒラマサの仕掛けに交換して再び投入するものの、エサ取りの猛攻ですぐに付け餌がなくなる状態でした。

 繰り返し仕掛けを投入して船長の指示棚に持ってきてコマセを振っていると、青物らしき当たりが来ました。

 引きからしてヒラマサとはっきりわかるぐらい明確で強い当たりでしたが、棚が底からかなり上だったので、最初の突っ込みを止めてからはすんなり上がってきました。

 釣れたのは7キロ超のヒラマサで、この時期としてはコマセの魚のミンチなどを食べているためか、非常に脂の乗った個体でした。

7キロオーバーのヒラマサ、この時期の個体としては脂が乗っていました。

 他の人にもヒラマサがヒットしたものの、真鯛仕掛けのためラインブレイクでした。

 この後はエサ取りの猛攻が酷く、他の方が真鯛とイサキの小型を上げて終了となりました。

 カモシ釣りの釣り始めは5時30分で、終了は11時となっています。暑い時期なので比較的体には楽でした。(土日限定の出船となっています。)

 結局、当日は他の船でもヒラマサが上がらず、この1本が当日の唯一のヒラマサとなりました。

 このカモシ釣りは、最近では新たに始める人がほとんどいないものの、コマセ釣りと同様にいろいろな魚が釣れ、他の釣りを応用するとまだまだ改善できそうでとても興味深いと感じています。

 次回は真鯛もヒラマサも釣れる仕掛けを試して、新しい釣り方を作れるようにしてみたいと考えています。

 一応、考えているのは落とし込み釣りで使う鈎であれば、真鯛もヒラマサもどちらも食うように仕掛けの設定をできると考えています。

 単にヒラマサ鈎が大きいので、真鯛が釣れづらいというところがあるので、鈎さえ小さくすれば食うと思います。(ハリスの長さは9mではトラブルが多いと感じました。)