私の記事でも何度か紹介していますが、改めてLB(レバーブレーキ)リールを使ったスピニングタイラバとバーティカルのスピニングタイラバについて紹介します。
今回は、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバで最適なロッドの選定について、バーティカルのスピニングタイラバとの対比を用いて紹介します。
過去のレバーブレーキを使用したスピニングタイラバの記事は下記のリンクになります。
https://tsuripo.com/all/post-12883/ :釣りぽ版 レバーブレーキのスピニングタイラバの特徴、メリット、デメリット等(その3)
https://tsuripo.com/hokkaido/post-12820/ :釣りぽ版 北海道のタイラバ
https://tsuripo.com/all/post-12606/ :釣りぽ版 レバーブレーキのスピニングタイラバについて(その2)
https://tsuripo.com/all/post-10433/ :釣りぽ版 レバーブレーキのスピニングタイラバのハンドルについて
https://tsuripo.com/all/post-9688/ :釣りぽ版 レバーブレーキのスピニングタイラバ(その1)
https://tsuripo.com/all/post-6349/ :釣りぽ版 バーティカルのスピニングタイラバについて
まず、冒頭でも書いているように、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバとバーティカルのスピニングタイラバではそれぞれ最適な竿のタイプが異なります。
バーティカルのスピニングタイラバでは、50m程までの浅い所ならばやや柔らかめの竿が向きますが、深い場所では硬めの竿でないとフッキングし辛いです。
なお、バーティカルのスピニングタイラバのフックセッティングとしては、小型のチヌ鈎のような小鈎は向きません。
理由は、ベイトリールとの巻き取り速度の違いとそのタックル構成上の違いです。
今回は細部は省かせてもらいますが、バーティカルのスピニングタイラバでは基本的には絡ませて掛ける小鈎よりも、がっちり掛けるハヤブサ製品のマイスターフックのようなタイプが最適です。(お勧めは、ガイドサービスセブンのジャンプパーツを使ったトリプルフックシステムです。)
一方で、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバに最適な竿は、なるべく硬めの竿でやや微妙に柔らかい竿(ダイワ紅牙EX AGS C69MHS-SMTT)が最適です。
硬い分には問題がないのですが、バーティカルのスピニングタイラバのように、浅いところでは、柔らかい竿という選択肢はありません。
この理由の一つは、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバでは感度が重要となるからです。
もう一つ理由はありますが、あえて伏せておきます。もう一つの理由が決定的な理由ですので。(パクる輩が多いため、紹介できません。)
まず、柔らかい竿を使用すると、竿先が曲がり込むことにより、竿全体で振動を受けることになり、フォール時の当たりが取りにくくなります。
ひとつテンヤの竿は何度か試しましたが、一番ダメな竿のタイプです。(ガイドの多さがデメリットとなっています。)
特に、スピニングリールの構造上、ベイトリールに加え、ヘッドのフォール制御がし辛く、また、以前の記事でも紹介しましたが、ベイトリールと同様の動作はできるが、精度が低いという欠点があるためです。
一方で、硬い竿の場合、穂先に当たりが明確に出るので、フォール時の当たりも潮の影響もなるべく受けないで拾えます。(竿先が跳ねないようにフォールの調整は必要ですが)
上記の理由により、柔らかい竿ではなく、やや硬めの方が最適です。(私が最適とおススメしている竿の特性(穂先の素材がポイント)を考えるともう一つの決定的な理由がわかります。)
また、バーティカルのスピニングタイラバとレバーブレーキを使用したスピニングタイラバのどちらにも共通していますが、柔らかい竿を使用するとその分だけリールの負担が大きくなります。
特に、スピニングリールの特性上、竿が錘の重さを負担できない場合、リールの巻き取りの精度に大きな影響がでます。(私がバーティカルでハイギアのリールを使わない理由の一つです。)
また、言い方が悪いですが、メーカーは売ればそれで終わりと考えるところが多く、言わないのですが、バーティカルのスピニングタイラバでもレバーブレーキを使用したスピニングタイラバでも、1年でギア等がダメになることが多いです。
スピニングリールの構造上、このスピニングリールを縦に使い、大型の魚を相手にするこのスタイルはリールに負荷をかけすぎます。
そのため、安いタックルでは向かないとしています。(高いタックルでももたないので、安いタックルの耐久性の低さは推して知るべきです。)
さらに、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバでは、レバーブレーキ自体の破損もあります。(特に、某メーカーはこの部分の耐久テストをしないで、レバーブレーキを使用した釣り方を提唱しているので、故障して修理依頼を出しても結局原因がわかりませんでしたし。(メーカーの故障対応する人にも確認済み))
リールの細かい話をすると、リールはダブルハンドルかバランサー付のシングルハンドルが最適と何度も紹介していますが、もっと拘るとハンドルの材質も実は重要です。
ハンドルは感度優先のため、なるべく軽量(チタン製のハンドルノブがおススメ)かつ強度があるものが最適です。
さらに、バーティカルのスピニングタイラバでも必要ですが、リールの重心の左右対称を確保するために、リブレのバランサーのように、リールがきちんと偏りがなく、真下に来るようにすることも必要です。
いつも結論でお話していますが、このレバーブレーキを使用したスピニングタイラバの釣り方にはあまりメリットはありません。(・・劇的に釣れるわけでもないですし)
あくまで他の人の釣りの参考になればと思い、私のバーティカルのスピニングタイラバの完成形としてのレバーブレーキを使用したスピニングタイラバをしているので、道具の金額も高価ですので、自分にあったスタイルでする方が無難です。
メーカーの方は、無理に流行らせようとしているようですが、メリットとデメリットを知ってもらった上で、楽しんでいただければ良いかと思っています。
昔と違い、今のメーカーは売るために消費者を釣ろうとして、宣伝に力を入れ、製品自体の質が落ちていることもあり、騙されないようにしっかりと自分がどういう物を必要としているか、本当にそれが必要かをしっかりと考えて製品を購入した方が良いです。(30年以上も釣り業界を見ていると、昔に比べてその没落ぶりがよくわかります。)
私が危惧しているのは、人のアイデアを当たり前のように大手メーカーがパクることにより、結果的に釣り業界が衰退することです。
特に、最近の某メーカーは酷いです。
レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの他に一例を挙げると、あるメーカーのテスターの方がタチウオにレバーブレーキのスピニングタックルを使用した釣り方をネット上で紹介しているにも関わらず、某メーカーのスタッフが自分たちが考えましたよと動画で宣伝していることです。
大手なら普通はマーケッティングリサーチで、他の人がやっているのはわかっているのに、それなのに恰も自分達が作りましたといわんが如く、紹介するのが異常な光景だと思いました。(流石に他社のテスターのアイデアをパクるのはどうかと思いました。)
レバーブレーキのスピニングタイラバも、ソルトワールドさんで掲載(投稿自体は掲載の1年程前に資料を送付していました、ソルトワールド編集部は記事を投稿しても放置プレイが多い)されたり、レジャーフィッシングさんで掲載されたり、検索ワードで1位にも関わらず、某メーカーは動画を投稿することで、後からやってきてそのアイデアを横取りしています。本当に人としてあり得ないし、悲しいものだと思いました。
バーティカルのスピニングタイラバも約15年程前から私がやっているのに、その当時はベイト至上主義(今もほとんど変わらない)で、この釣り方は仕事柄、全国各地を回っているので釣具屋や遊漁船でいろいろ話をしてやっている人がいないのを知っていて、それでも続けて来たのに、最近はあるメーカーの動画で自分がバーティカルのスピニングタイラバの第一人者とか宣う人が出ていました。
本当に最近は横取りが多いです。(新しい釣り方ということで他の古いやり方をする人達からの批判も受けず、流行りそうだからパクるというのは、非常にずる賢いです。)
人のアイデアを横取りするのではなく、自分の釣り方をお互いが出し合い、切磋琢磨して釣り業界を盛り上げていくのが今やるべきことと考えています。
少なくとも、昔のメーカーは自分たちの信念をもって作っていました。現在のメーカーの製造スタッフの方にもそのような信念を持った方はいます。
以前、話をする機会があった時に、経営陣が売ることを重視していて自分たちが思うような良い製品を作れないのが悔しいと話されていました。
ちなみに、レバーブレーキのスピニングタイラバは実は本格的に始まってもないですがオワコンです。
メーカーが流行らせても、私がずっと紹介してきているデメリットなどの方が大きいので、流行っても2年もたたず自然と廃れるでしょう。
それぐらい特殊な釣りです。そもそも、15年近く批判や罵声等を受けながら続けて広めてきたバーティカルのスピニングタイラバの完成形の一つとして自分用に作った釣りなので。
次に流行るのは、ジギング、タイラバ、インチクに続く第4の釣りです。
これはその内、然るべき方法で紹介します。(パクる輩が多いので)
この釣り方は特殊な釣りで、特に北海道の釣りに精通した私にしかできない釣りなので、パクったら明確にバレます。