北海道にいた頃、約3年あまり毎週通っていた釣り場で、特にこちらはソイやアイナメの魚影が濃く、50センチオーバーの魚もかなりの確率でキャッチできる夢のある釣り場です。

もちろん、数も多く、クーラー満タンになることも多いです。

特に、この海域は北海道のタイラバの釣り場として、聖地とも呼べる釣り場です。

季節の釣り物としては、4月~6月は黒ソイやマゾイの産卵の時期ともあって、大型の魚が釣れます。特に、黒ソイは、大型が沖堤防周辺に乗っこんで来るので、午後からのボートロックフィッシングでよく釣れます。

また、アイナメの大型が釣れる季節です。

かなりの高確率で釣れる50センチオーバーの大型のアイナメ

産卵期の黒ソイは、リリースを自発的にしてくれる方が多いため、毎年大型が安定的に釣れます。

小樽の方でもクロソイは釣れるものの、日本海側の黒ソイは、黒ゴマのような寄生虫が身に付いていることが多く、それを嫌って太平洋側の黒ソイを釣りに来る人が多いです。

しかしながら、産卵期の黒ソイは美味しくないので、普段は食べる目的の方でもリリースされています。

また、ソイ類以外の釣り物としては、4月~5月はカレイの産卵時期ともあり、カレイ釣りに魅了されて方が集まってきます。

特に、苫小牧沖~南の厚真沖にかけて、大型のマガレイ(40センチ以上)が多く、しかも、数が釣れることもあり、非常に面白いです。

マガレイ釣りをしていると、イシガレイの60センチサイズが混じったり、超高級魚のマツカワガレイが釣れたりと非常に面白い釣り場です。

上からマツカワガレイ、イシガレイ、マガレイ

7月~9月は、当初はソイ類が産卵から回復するまでは、エゾメバルが主体となります。このエゾメバルは、本州や九州のメバルに比べ、非常に大型でしかも数が釣れ、美味しいので非常に人気があります。

たくさん釣れるので、ガヤという名称で呼ばれていますが、近年はそんなにガヤガヤ釣れるような魚ではなくなってきています。

このガヤは、タイラバの好敵手でもあり、食わせるにはちょっとテクニックが必要で、私はこのガヤがタイラバのターゲットの中で一番難しい魚だと思っています。

この他に、期間限定で東北地方では高級魚となる、ナメタガレイ(ババガレイ)を狙うこともあります。

この釣りは、仕掛けは普通のカレイの仕掛けで良いのですが、根周りを釣るため、非常に難しい釣りとなっています。

高級魚のババガレイ

細部は、ババガレイの釣り方で紹介しています。

ソイ類よりも口が小さなエゾメバル、そのためタイラバではテクニックが必要で難しいです。

また、9月~10月は期間限定でスルメイカ釣りもあります。

関東の方と違い、プラヅノではなく、スッテがメインの仕掛けとなります。

こちらは特にサメが多いため、状況によってはスッテが4本ぐらいでやった方が被害が少ないです。

比較的良型が多い海域です。

10月~12月になると、ソイ類がたくさん釣れるとともに、その他にはアイナメやサケもよくヒットするようになります。

特に、この時期は沖五目釣りに毎回1本~2本ぐらいサケがヒットすることもあり、皆、イクラ目当てのためメスなら非常に喜びますが、オスなら少しがっかりするという光景も北海道ならではです。

ソイ類もこの時期になると、シシャモやその仲間のチカが産卵のため、河口付近に集結してくることもあり、この時期は特に50センチオーバーの良型を狙える確率が特に上がります。

この時期のタイラバは特によく釣れ、昼から日没までの約4時間程で50匹以上は簡単に釣れることがありました。

沖の根では、12月になると水深が50~80m付近を狙うのがメインとなり、こちらは大型のソイが越冬に備えて集まってくることもあり、大型の数釣りが可能です。この時期はジグやタイラバで狙うと特に大型がでます。

1月~3月になると、水温が低下するため、ソイ類やアイナメ類は釣れにくくなります。

1月の中旬ごろまでは釣れるのですが、それ以降はサクラマスのバケ釣りにシフトしていきます。(具体的な釣り方はサクラマスのページをご覧ください。)

サケよりもはるかに美味しい魚のサクラマス

サクラマスのバケ釣りでは、当初はスケソウダラが外道として喜ばれますが(タラコが入っているため)、タラコがなくなるとあまり喜ばれません。

スケソウダラのタラコは小さいものが市販のタラコとなっています。大きいのは見てくれが悪いです。

大体5時出船で、12時終了というライセンス制になっており、数は10匹までの制限となっています。

これを定数といい、北海道の釣り人は目標としていますが、余程状況が良くないと達成できません。

特に、釣れる時に行って、変な仕掛けで釣れてしまうと、その後、シビアな日に当たるとボウズが連発となり、最悪な悪循環になるので要注意です。

この時期は、外気温がマイナス2桁はざらにあるので、特に防寒の処置が必要です。

3月になると、雪解けの濁りが流れ込むため、サクラマスが釣れなくなり、代わりに宗八ガレイにシフトします。

この宗八ガレイは、カレイという割には底付近にいるのではなく、表層まで幅広い層を泳ぎ回っており、遊泳力の高いカレイです。

毛鉤にもよくヒットする宗八ガレイ

このカレイを狙ってサビキで釣るのですが、釣れる時は300枚も釣れることもあり、たくさん釣れて美味しいから、ひたすらこの釣りに通う人もいるぐらいです。

また、この時期は産卵後の荒食いの大型のタラもヒットすることもあり、注意する必要があります。

上記のように、苫小牧沖は千歳空港からも近く、非常に釣れるので、北海道の釣りを満喫したい人には特におすすめです。