1 この記事の概要について

  鴨川沖の船からのクロムツ釣りについて、フラッシャーサビキ等を用いた釣り方等について紹介しています。

2 鴨川沖のクロムツ釣りについて

① まずやってはいけないことが2つあります。

  1つ目は、ケミホタルや集魚ライトを付けないことです。

  その理由は、これをやるとクロシビカマスの攻撃を受けるだけでなく、クロムツは光を嫌う傾向にあるため、群れ全体の活性を下げる恐れがあります。

必ずと言っていいほどかかるクロシビカマス(食べると美味しいそうです。)

  さらに、水中ライト等が潮を受ける際の抵抗となり、オマツリを引き起こすことがあります。

  2つ目は、クロムツを誘う際、竿を上下に振って誘ってはいけないということです。

  これは、PEのマーキングの白になっている箇所が、竿を上下に振ることにより、動き、それをクロシビカマスが狙って高切れの原因となります。

  実際、これをやって道糸を切られ、仕掛けが全てやられる人が多く見てきました。

  今回の釣行でも、艫の同船者の方は、これをやってクロシビカマスには、高切れをされていなかったようですが、ほぼ全くというぐらい当たりがなかったようです。

  この時の釣行の記事→  https://tyokinbako9901.jp/archives/1911

  基本的に、釣りはやってはいけないことをしなければある程度は釣れるというのは確率の問題だと思います。

② 誘い方について

  前述したように竿を上下に振るのではなく、リールの巻き上げ機能のみを使って底から15m上まで探って、当たりがなければ、再び着底させてそれを繰り返すだけです。

  よくヒットしてから巻き上げ速度を落とす人もいますが、これをすると魚へのテンションが抜け、その結果、魚に仕掛けを切られることが多々あります。

  そのため、巻き上げ速度をスローに設定したならば、底から15m上までスローに誘い、魚がヒットしても速度を変えず、15m上に来たら速やかに回収という流れにすると良いです。(今回私が使用したビーストマスター3000EJでは、誘う際は、速度6~7に設定し、回収では楽釣モードに切り替えて速度15~16で巻いています。)

 これは、エサの仕掛けでも、フラッシャーサビキの仕掛けでも違いはありません。

③ 仕掛けについて

当初はフラッシャーサビキが無難、慣れるとエサを付けての仕掛けがおススメ

  フラッシャーサビキは針数が多く、まとめてヒットする利点はあるものの、仕掛け自体が長く、そのため風が吹いている時など、仕掛けが吹き上がり、手前マツリも多いです。

 そのため、使うならば、マグネット等で仕掛けを捌ける人なら、8本鈎、そうでない人ならば4本針にして使うのが良いです。

 その際、暗い内は、サバの切り身等エサを付けた方がヒット率自体が上がります。

(明るくなると外した方が良いです。)

 フラッシャーサビキは、外道も多彩で、かつ4本針にすると仕掛けをやられてもすぐに交換でき、かつお財布にもエコです。

 私が使用しているエサを付けて釣る仕掛けは、基本的には、フラッシャーサビキよりは釣れない仕掛けです。

 暗い内や魚の活性が低く渋い時などはとても良いのですが、魚の活性が高く、鈎数ヒットするような状況だとフラッシャーサビキに釣り負けることがあります。

 また、この仕掛けはブリ等の大型の魚が掛かった時は、フラッシャーサビキに比べキャッチできる確率が格段に上がります。

昨年サバの短冊にヒットした7.5キロのブリ

 初めてこの釣りをするならば、フラッシャーサビキの4本針がおススメです。

④ タックルについて

 まず、一番勘違いされているのが竿の硬さです。

 柔らかすぎる竿、150号をぶら下げて真鯛竿の用に5:5になる竿はダメです。

 おススメは、錘をぶら下げて6:4ぐらいになる竿が最適です。

 また、硬すぎる竿もNGです。

 よくこの釣りを知らない人は、ヤリイカ竿やアジビシ竿のように硬調子のもの(8:2等)が良いと紹介しますが、はっきり言ってこのような道具を使うと釣れません。

 この釣りは、基本的にはホルダーに竿をセットして釣る方が良く、そのため、当たりがあっても魚に主導権を渡さない硬さとかつ船のうねりでテンションが抜けない柔らかさの折衷が必要です。

 リールは、500番又は3000番サイズまでの物なら良いですが、道糸はPE3号クラスが潮切りもよく最適です。

 おススメはシマノの探見丸スクリーンが付いたリールで、効率的に攻めることができ非常にお勧めです。

魚探表示を手元で見れるのは非常に便利