1 記事の概要について

  深海釣りに必要なリールについて紹介しています。

  今回は、まずキンメダイに必要なリールの紹介をしています。

2 深海釣りに必要なリールについて

  キンメダイ釣りには、ライトキンメ用とヘビータックルキンメ用の2種類があります。

  ライトキンメ用には、主にというかシーボーグの1200MJを使用しますが、個人的には針数の少ないライトなら良いですが、これでヘビータックルのキンメはおススメしません。

  どちらかというと、このリールは800番クラスに比べると使い勝手が悪く、キンメ用としても糸が比較的細いため、オマツリからのラインブレイクや高切れ等を考慮するとお勧めしません。

  かかる魚も数が多く、しかも良型であることが多いですし。

伊豆の新島周辺海域のキンメダイは特に良型が多く、美味しくて最高です。

  使えなくはないと思いますが、ヘビータックルの人と同船する場合、たいていヘビータックルの人はPE10~12号とやや太めの糸を使うこともあり、オマツリ等で糸を擦ったりすると、少なからずダメージを受けます。

  経験がある人にはわかると思いますが、意外と糸を擦ると細い糸は簡単に切れてしまいます。

  私はこれを北海道の釣り場でよく目撃し、ご当地の釣り人は、切られないためにわざと太い糸を使ったりしていました。

  個人的にはシーボーグの1200MJは、ライトキンメには使えるものの、泳がせのスタンディングでは結構重たいので、使い勝手が悪いと感じています。(汎用性があまりないです。800番クラスならやや重いですが、いろんな釣りに使えます。)

  シーボーグの1200MJを使用する時は、剛樹の竿ならスタンディングディープなどになります。

  シーボーグの1200MJを使って15本や20本針の仕掛けを扱うのもできなくもないですが、いくらパワーがあるといえ12Vのリールなので根掛かりが頻発すると非常に大変です。

  キンメ等深海釣りにおいては、はっきり言って12Vのミヤマエのリールなども含め、根起こし(根掛かりをリールの力のみで巻いて切ること)ができません。

  ですので、12Vのリールはいくら高価であっても使えないと思っています。

  特に、ミヤマエのリールでもコマンドZの12Vは購入しない方が良いです。

  また、リールのメーカ等について、ダイワのマリンパワーの24Vかミヤマエのコマンドの24V機しか選択肢はありませんが、ダイワのマリンパワーはお勧めしません。

  理由としては、釣行時にIC基盤が故障したのを見たからです。

  キンメダイ釣りに行っていた際に、隣の釣り人のリールが24Vのマリンパワーで突然カウンター表示が620m程で止まってしまい、それ以上糸が出ても巻き取りができず、仕方なく手巻きで表示された水深まで巻き上げてくるとそこからは巻き上げ機能が復活したという状況がありました。

  次の流しでもその兆候が続き、結局手巻き+電動みたいな形で隣の方は続行していました。

  その他に、ダイワ製品の修理代は、ミヤマエに比べて非常に高い場合が多いです。

  ミヤマエ製品は故障し辛く、かつ修理代が安いので、それが多くの漁師に愛用されている理由です。(漁師でマリンパワーを使っている人は見たことがありません。)

  したがって、おススメはミヤマエ製品で、24V機がお勧めです。

  ミヤマエ製品でも、おススメはZ9~Z20番サイズまでで、キンメもベニアコウ等いろんな魚を狙いたい方は、Z15~Z20番サイズをお勧めします。

  Z30はスプールが大きく、落下速度が遅いので、キンメ釣りにはお勧めしません。

PE12号を2000m以上巻けますが、落下速度が遅いです

  Z30に関しては、ベニアコウや超大型のクロマグロ専用と考えた方が良いです。

  特に、ベニアコウ釣りでは、ムネダラ類の一荷をすると、Z9シリーズではいくらキンメスペシャルでも無理をして巻いている状態になります。

ベニアコウ釣りの定番外道のムネダラ類、サイズは10キロ近い物も多く、これが何本もまとめて釣れます。

  私は、スプールが狭いことによる落下速度の速さを考慮して、キンメ釣りでは、Z9のキンメスペシャル(24V)を使っています。

 ※キンメスペシャルは24Vしかありません。

  これから深海釣りを始める人は、Z20からZ15のキンメスペシャルがお勧めです。(ベニアコウ釣りでも使えるので)

  ベニアコウでは、Z9サイズ(PE12号1400m)では、根掛かりや高切れをすると、その日の釣りは終了となります。(以前、一度だけ最初の1投で根掛かりし、1100m道糸を高切れした人がいましたが、非常にかわいそうでした。)

  私はそれを見て、Z30(価格は40万円超)を購入してしまいましたが・・・・

Z9キンメスペシャル、ハンドルはCCMに換装、ガードは別途購入する必要あり

  なお、Z15のキンメスペシャルは、ガードが付いていないので別途購入する必要があります。

  Z15のノーマルのモデルは、Z20と同じ糸巻き量ですが、内部のギアやモータが弱く、使い物にならないそうです。(糸巻き量はともにPE12号1600m)

  ヤフオクでは多く出品されることもありますが、見つけても購入しない方が良いとのことです。

  キンメだけに使うことで考えるなら、Z9シリーズかZ10シリーズがおススメ。

  何度も言いますが、マリンパワーはお勧めしません。(お金があるならいいですが、修理代が高いです。)

  深海釣りを始めるにあたっていろいろ調べてから道具を揃えたものの、まぁいろいろと回り道をさせられ、100万円以上の出費になりましたが、私と同じように回り道をさせられる人がいないようにと思い書きました。

  本格的にベニアコウ釣りまでを見据えた深海をやるなら2台リールが必要(コマンドZ30を含めて2機)ですが、まずはということならコマンドのZ20かZ15キンメスペシャルのいずれかがおススメ。

  レンタルでも良いと思いますが、どうせなら夢の釣りということで、深海釣りを本格的に始めるのもいいと思います。

  いろんな釣りに繋がることも多く、中途半端な道具を揃えて散財するよりも、しっかりとした道具を揃え、高級魚ばかりの深海魚をたくさん釣れる道具を揃えた方がより深海釣りを楽しめると思います。

  購入して思いましたが、本当にミヤマエのコマンドは良いリールです。

  シンプルで壊れにくく、使いやすいです。

  ぜひお勧めです。

  ちなみに、24Vのリチウムバッテリーを含むバッテリーは特に不要です。

  船の電源があり、小型船などの場合は、場合により必要なのは10mのケーブルが必要なこともあります。