1 この記事の概要について

  大分県の船からの落とし込み釣りについて紹介しています。

  大分県の落とし込み釣りはよく釣れるので人気の釣法のひとつです。

一人分の釣果①(大きな真鯛は5キロ程)
一人分の釣果②、①と②が一人分の当日の釣果になります。
6月のヒラメの乗っ込み時期にはこのサイズのヒラメが連発します。(写真は6キロ超のヒラメ)
オオニベもメーターオーバーが釣れます。
時々、大型のウッカリカサゴもヒットします。(写真は59センチのウッカリカサゴ)
マハタも釣れる時は大型が釣れます。(最大は5.6キロ、一人分の釣果)
稀に大型のカンダイ(コブダイ)もヒットします。

2 大分県の船からの落とし込み釣りについて

 過去記事でも紹介しましたが、豊後水道の落とし込み釣りの道具について紹介します。

 玄界灘の方に比べて、こちらの海域では専用道具を揃える人は、ほとんど見たことがありません。

 そのため、こちらの海域に釣行を考えている人の参考になれればと思い、この記事を作成しました。

 なお、この記事は私の10年以上の落とし込み釣りについて書いているもので、釣果もいつも安定しているので信頼してもらっても大丈夫です。

 〇 竿について

 竿は落とし込み釣り専用の竿がお勧めです。こちらの地域はヒラマサがほぼいないので、ブリが主体となり、それほど強引なファイトが必要ないため、あえて硬い竿は不要です。ダイワ製品ならM~MHぐらいの硬さの竿が無難です。

 錘負荷としては80号の錘がメインとなるので、これを背負って極端に曲がりすぎないものが良いです。

 なお、専用竿でないと、イワシの付きが渋い時などわかりづらい状況では非常に苦労することもあるので、なるべくなら専用竿がお勧めです。

 この釣りではエサが付かないと釣りが成立せず、このエサ付けを軽視する人はまず釣れません。(大分では他の釣りをタックルを流用する人が多いです。)

 〇 リールについて

  ダイワなら300~500番相当、シマノなら2000~3000番相当の電動リールを使用します。道糸はPE3~4号です。

 おススメはダイワの500番サイズ、シマノの3000番サイズのリールです。

おススメリール ダイワ19シーボーグ500MJ
シマノなら3000番サイズ、重視すべきは巻き上げ速度

 小型のリールでも問題はないのですが、巻き上げの速さや魚が掛かった時のやり取りの際のリールへの負荷の掛かり方を考慮すると、やはり中型の電動リールがお勧めです。

 以前はダイワ300番サイズのリールでやっていましたが、5キロ程のハマチが3本まとめてかかると300番サイズでは、かなり無理をさせているように感じたため。

300番サイズではややきついです。写真はシーボーグ300MJ
シマノの2000番サイズでも可能ですが、ちょっときつい時もあります。

 リールは最近ではパワータイプとスピードタイプが出ているものもありますが、この釣りではエサを付けることが何より重要なためスピードタイプのリールがお勧めです。

 PEに関しては3号で問題はないのですが、経年劣化等を考えると4号の方が良いと感じます。

 3号も4号も使ってみて感じるのはそれほど太さによる違いがありません。

 なお、PE5号は少し太いです。(船によっては糸の損耗を防ぐためにレンタルタックルに巻いていますが)

 時々、PE1号とかタイラバタックルでやらせる船もありますが、基本的にそんなやり方をする船は避けた方が良いです。

 理由としては、タイラバロッド等のタックルで大型の魚をかけるのですから、当然時間がかかります。

 その度に仕掛けを上げたり、オマツリをされたりとものすごいストレスになります。(過去に経験済み)

 あくまでライトタックルは人に迷惑をかけない範囲でやるべきです。

 他の人も同じお金を払って釣りを楽しんでいるのですから、いくら船長が大丈夫といっても、守るべきマナーはあります。

 私が記事で紹介している船はそのような心配は不要です。

〇 仕掛けについて

 これは市販の仕掛けで問題はありません。

各メーカーの出している仕掛けを利用してください。写真は夏に使う仕掛け

 ただ注意する必要があるのが、針の大きさと糸の太さです。夏の時期はベイトとなるイワシが小さく大きな針と太い糸では付かないことが多く、実際太い仕掛けでやっている人には全くエサが付かない状況も何度も見てきました。

冬になるとベイトがアジなどにシフトするため、ある程度大きな物でも大丈夫で、かかる魚も大型化するので問題はありません。

 夏は大体ハリスが10から12号ぐらいで、針が強靭イサキ針の10~12号ぐらいのものがベストです。

ハリスが8号以下になるとよく切れることが多く、おススメしません。

 冬は逆に14号~16号のハリスを使用した仕掛けでないと切られることもあります。

 蒲江沖など過去には10キロオーバーのオオニベなどが連発し、16号のハリスが標準となっていた時もあります。

 なお、市販の仕掛けの一番下のサルカンには、捨て糸を付けた方が良いです。(ダブルラインで50センチから1m程)

 結構、これを付けない人は根掛かりをして、仕掛けが全てダメになっています。

 時々、捨て糸を付けると魚の棚を外れ食わなくなるという少し変わった人もいますが、10年以上落とし込み釣りをしていてこれで食いが悪くなったことはありません。(むしろ他の人よりも釣れてます。(ほぼ毎回竿頭))

 針数については、特に何本でも問題はありません。

 私はベイトがイワシの時は6本針、アジの時は4本針をよく使います。

 概ねこの釣りでは下針の方に食いつくことが多いので、イワシがベイトでも針数は4本でも全く釣果に差が出たことがないです。

 ハリスの質としては、ナイロン製の市販仕掛けはなかなか見ないですが、フロロでないと強度的に問題があります。

〇 錘について

 これに拘りがない人は釣れません。過去の記事でも何度も繰り返して話しましたが、スカリーや舟型、ナス型以外は向きません。(お勧めはスカリー1択)

 絶対にNGなのは、最近は減ってきましたが舵付錘です。

 舵付はエサが付かないだけでなく、変に潮の抵抗を受けるため、オマツリの原因となります。

 過去に何度もこれを使ってオマツリを多発させている人に遭遇したことがあります。(その人だけ釣れない状況も見てきました。)

 使う人はいないと思いますが、北海道ではよく使われている流星錘という特殊なスリットが入っている錘もダメです。

 この錘の特性上、普通の錘に比べ、真下ではなく斜めに落ちていく特性もあり、落とし込み釣りでこれを使うとエサが付かないだけでなく、オマツリの原因となります。

 他には、時々いるのですが、錘を二つサルカンで付けるのもダメです。竿先での当たりが取り辛くなるとともに、潮の抵抗が大きくなり、オマツリの原因となります。

 また、ダメなわけではありませんが、ホゴ錘という縦に長い錘も不適です。

 これは潮の影響で錘の振れ幅が大きくなりやすく、竿先での当たりが取り辛くなります。また、着底がわかりづらくなるのもあり、お勧めできません。

 錘は一番軽視されがちですが、落とし込み釣りではエサが付かないと釣りが成立しないという特性上、仕掛けも大切で、その仕掛けを魚のところに届け、かつ竿先に余分な情報を入れないための錘が何よりも重要となっています。

 なお、なかなかいないと思いますが、タングステンの錘は落下が速すぎてNGです。

 以前、こっそり試したことがありますが、落下が速すぎてエサが付きづらいです。(根がかるとかなり痛い出費となりますし。)

3 関連記事

 〇 コマセカゴを使った落とし込み釣り

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 〇 無垢島周辺の落とし込み釣りについて(釣り場紹介)

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 〇 蒲江沖の落とし込み釣りについて(釣り場紹介)

   https://tyokinbako9901.jp/archives/555

 〇 落とし込み釣りについての過去記事

   https://tyokinbako9901.jp/archives/326