1 この記事の概要について
ダイワ シーボーグG300JLの使用感(インプレ・感想)になります。
南房のヤリイカ釣り、北海道のサクラマスのバケ釣り等で使った感想になります。
2 このリールの特徴について(抜粋)
特筆すべき事項としてメーカーが挙げている特徴が2点あります。
〇 MAGMAX―Gモーターを搭載(3年保証)
〇 ジギングモードを搭載
3 このリールの長所について
〇 シーボーグ300MJよりも約100g程軽量
シーボーグ300MJのようにスピードとパワーの切り替えが必要でなければ、
切り替え機能を省き、軽量化されたこちらの製品がおススメです。
ギア比は、シーボーグ300MJが4.4:1に対し、こちらは6.0:1となり、ハイギ
アとなります
〇 純正ハンドルの長さの調整が可能となったこと
このリールに搭載されている純正ハンドルは、従来の製品と違い、ハンドルの長さが可変式となっています。
(※写真のリールについているハンドルは、リブレの製品です。)
電動リールのハンドルは、短い物が多く、人によっては気にしない人も多いですが、実際釣りの現場においては、ハンドルが短いことが影響することも多々あるので、この可変式の長さ調整ができるハンドルは良いです。
注意事項として、最近のダイワの整備を担当しているSLPにリールを出す際には、このリールのハンドルが純正品と知らないスタッフがいるため、販売店のスタッフの方に、付いているハンドルは純正品と言わねばなりません。 (念押しして言っても案の定下記の状態になりましたが・・・)
このハンドルを300MJに付けて、オーバーホールに出しましたが、「純正ハンドルではないので、取り外しできない」という回答がメーカーから来て、販売店の方に説明をし、作業をしてもらうという手間を取らされました。
今のダイワのアフターは上記のように自分のメーカーの製品を知らないだけでなく、ユーザー側に問題があるというスタンスを決め込んでいることもあるので、整備に出す際には注意が必要です。
→ モアザンの時のメーカーとのやり取りを載せています。
https://tyokinbako9901.jp/archives/295
また、整備から帰って来た後もしっかりと機能確認をしないと、修理できていないのに修理完了と返す場合もあるのでご注意を。(過去に何度も経験済み)
4 このリールの短所について
〇 ギア比が高いため、繊細な釣りには向かず、またパワーがないため、ある程度の大物が掛かると巻き上げ速度が急激に落ちる。
これは、ギア比が高いため、ヤリイカ釣りでは、ギア比の低い300MJに比べて、音がうるさく、微妙な乗りを感知し辛いと感じました。
また、サクラマスのバケ釣りでは、タラやスケソウダラ等が針数6本掛かった際に、非常に巻き上げ速度が遅くなりました。
モーターを強化したと言っても、実際はそれほど機能強化されているためではないので、ここはメーカーの宣伝広告を鵜呑みにすると、実際に使用した際に失望させられると思います。
ダイワの動画では、やたらと頑丈さを強調していますが、通常のユーザーがあれをすると壊れる可能性があります。
メーカーとしては売ってしまったら後は知らないというスタンスが今のダイワのような気がします。
実際、リールの頑丈さを示すための動画でも、竿が強かったりと、普段ユーザーが使うような環境での強度ということでやっておらず、竿が強くてリールの弱さを補うようなものも見受けられます。
売るために色々するのは構いませんが、買った人がその製品を愛着を持って使い続けることができるような環境を作るのもメーカーの在り方だと思います。
特に、北海道の釣りでは、魚が掛かりすぎてビーストマスターの3000番クラスでも破損することもあるので、メーカーの方でもしっかりと北海道でテストしてから出された方が良いと感じました。
〇 リセットボタンを押すとすぐにリセットされること(長押しでリセットではない)
これはリセットボタンを押すと、すぐにゼロ設定(船べり停止設定)がされてしまうので、ほんの1秒押しただけでもなってしまうので、押し間違い等でリセットボタンを触ってしまうと巻き上げに影響する可能性があります。 ここの設定は、3秒長押しのような設定にしてもらい、誤操作を防止するように配慮してもらいたいと感じました。
5 まとめ
シーボーグG300JLは、シーボーグ300Jに比べると、ギア比が高くなり、機能等の強化がなされているものの、普通に使うだけなら中身はシーボーグ300Jと遜色ないと思います。
軽量であることは良いと思いますが、巻いている際に当たりを感じ取って掛けるような繊細な釣りやパワーが必要な釣りには向きません。
汎用性を求めるならやはり300MJを、軽さと操作性を求めるならG300Jと使い分けるのが一番良いと実際使ってみて感じました。
電動リールの場合、手巻きと違い、ギア比が低くても、巻き速度の調整ができるので、特にギア比の高さや巻き取り量を気にする必要性がありません。(時々手巻きで巻いている人もいますが、これは非常に効率が悪いです。)