1 この記事の概要について
ギンパク(銀白)ことウグイ(養殖)の泳がせ釣りについての記事になります。
この魚を船釣りで使った際の使用感や注意すべき事項について紹介しています。
2 ギンパク(銀白)の使用感及び注意点等について
一部の地域で泳がせ釣り等の際にイワシやアジを調達できない時に代用とされています。
ギンパクは養殖のウグイのため、基本的には淡水魚になりますが、ウグイは海に降りることもあり、海水で生きることも可能です。
以前住んでいた北海道ではよく海でウグイが釣れました。
そのため、海の泳がせ釣りで日本各地で使用されています。
主なターゲットについては、青物から根魚まで幅広く、経験上、特に根魚への反応が良いです。
代用とされているエサですが、欠点としては値段が非常に高いということです。
1匹あたり平均200円もすることがあり、1日釣りをするとなると結構な金額になります。
また、このエサは非常に魚の飲み込みや食い込みが早い(イワシと同等かそれ以上)ため、アジ等に比べると魚の食い損じのダメージが非常に大きく、1回で使用不能にもなります。(一発で食い込み易いですが)
特に、イワシと同様に、フグが多い時は、かじられてすぐに頭だけになってしまったり、損傷しやすくなるので注意が必要です。
さらに、一般的にあまり知られていないようですが、水深が100mを超えると水圧の影響を受けるためか、アジに比べると非常に弱りが早いです。
そのため、出来て2投、通常は1投しかもちません。
無理に使うことはできますが、その場合、ほとんど泳がなくなり、フィッシュイータへのアピール力が低下してしまいます。
過去に水深が50m程の所で使用したことがありますが、その水深では、3投以上やっても元気に泳いでいました。
ギンパクを付ける鈎については、泳がせ針の小型の物、環付き泳がせ12号までの物が最適です。
これ以上のサイズを付けると泳ぎが悪くなるとともに、弱るのが早くなります。
それに関連して、極端に太いハリスも魚の負担になるので、ハリス12号よりも太いものは使わない方が良いです。(概ね10号前後までが最適)
ギンパクは昔から使っていますが、根魚には非常に良いですが、青物になるとちょっとどうかなと感じます。
アジと比べると青物へのアピールは格段に落ちるためか、青物の食いは良くないと思います。(アジに比べると、出される波動が弱いためかと)
いずれにせよコスパがあまり良くないエサなので、あまりお勧めはできません。
また、釣りに行くまでの保管の際の注意事項としては、真っ暗にするとアジと同様暴れることも多く、魚が落ち着かないため、ケミホタルを入れると暴れることが少なくなりますのでお勧めです。
アジと異なり、たくさん入れても酸欠にはなりにくいですが、夏場の保管だけは特に注意が必要です。(高いエサのため、死なせると精神的ダメージが大きく、かつ死なれると少し臭いますので)