1 この記事の概要について

 南房総のクロムツ、オニカサゴのリレー船での釣行記事です。

 当日は、水深100m前後を狙いました。

2 使用したタックル

 〇 竿:剛樹 スクイッドロゴス195M

 〇 リール:ダイワ 16シーボーグ300MJ

 〇 道糸:PE3号400m、リーダー:ナイロン140(6m)

 〇 錘:150号

 〇 仕掛け:全長2m(幹糸:80センチ、60センチ、ハリス:25センチ(枝ス)、60センチ)の3本鈎、タコベイトはオレンジ×2、ピンク×1

3 釣行当日の状況について

 8月12日、今回は、南房総の渡辺丸(https://watanabemaru.jp/)さんでのクロムツ~オニカサゴのリレー船に行きました。

 ベニアコウでは度々お世話になっていましたが、フラッシャーサビキを使ったクロムツ釣りは初めてでした。

 3時に出港して、30分程走り、第1投目の投入となりました。

 1投目は当たりがなく、回収して2投目を投入して底から15m程までゆっくりと電動スローで巻き上げていると、当たりが出ました。

 多点掛けをしようと思い、そのままさらに速度を落として巻くも、数が付きそうになかったので、回収しました。

 釣れたのは25センチ程のクロムツで、おかずにするには良いサイズでした。

 続いて次の流しでは、コツがつかめてきたので、同じ棚に照準を合わせて巻き上げ速度を調整して狙っていくと、当たりがあり、次々と当たりが続いて行きました。

 上げてみると3匹のクロムツが付いていました。

 次の投入では、同じようにやっていると、今度はひときわ竿が絞り込まれて、上げてみるとクロムツの5点掛けでした。

突然、船長から針を外せる?と尋ねられたので、今日はプライヤーを持ってきていないですよと答えたところ、横を見ると同船者のおじさんの手の甲に、フラッシャーサビキの針が刺さっていました。

 これを見てなるほどと納得しました。

 釣り針が手に刺さるのは、釣り歴が35年以上もあるので、かなり経験しましたが、手の甲に刺さったのに対処するは初めてでした。

 自分の釣りを一時中断し、そのおじさんの針を抜くことに着手し、まずは様子を見るも、針自体が少し丸みがあり、内側に向いているので、針先を貫通させるのは無理だと判断し、一旦ハリスを切断し、チモトも全て除去して抜くことにしました。

 指先に針が刺さった場合、注意することとして、神経を傷つけてしまうことがあるので、なるべく病院で抜いてもらうようにしますが(病院でもペンチで抜かれます。(自分の親指の爪の間に針が刺さったこともあり経験済み))、今回は手の甲でしたので、針の刺さり方を見て、一気に引き抜くことにしました。

 痛みをなるべく感じさせないために、一気に引き抜き、抜いたところは化膿する可能性があったので、消毒液等を使って応急処置をするようにしました。

 処置が終わった後に投入するも、当たりがすでに遠のき、1匹のみクロムツが追加されただけでした。

 陽が昇り、今度はサバがかかるようになりました。

 フォール中にサバがヒットし7点掛けに、船長からエサに使うからと、ミヨシでやっていたルアーマンの方がサバをもらいたいとのことで、キープしましたが、サバの食い方がすさまじかったです。

 何とかクロムツやアジが釣れないかなと底まで落とし探っていると、アジの当たりがあり、ゆっくりと巻き上げていると、また中層でサバに襲われました。

 なんとか対処して上げてみると、一番下から2番目までの針にアジが2匹付いていました。

 この投入を持ってオニカサゴにシフトしました。時間としては1時間程でしたが、クロムツ10匹、アジ2匹、サバ多数と楽しい釣りができました。

 クロムツに対して、当初丸海津の針を使っていましたが、丸飲みされて切断されることも多く、ムツ鈎のフラッシャーサビキに変えてからは切断されることがなくなりました。

 ハヤブサ製品などからは2種類出ていますが、ムツ鈎の方がトラブルが少なく、ハリスも切られにくいのでお勧めです。

左が今回使用したサビキ、右は渡辺丸で支給されるサビキ

 竿は今回は柔らかめのイカ竿を使いましたが、150号を背負えるだけの強さがあり、よく曲がる竿の方が口切れ防止をできるので良いのではと感じました。(剛樹の竿ならばスタンディングバサラ等)

オニカサゴはロゴス、クロムツはバサラが使い易い気がしました。

 オニカサゴの釣り場では、当初全く潮が流れておらず、しかも九州の釣り場に比べて、かなりの岩礁帯でしたので、3本鈎では苦戦しました。

 潮が動く直前くらいにミヨシのルアーマンの方にドラグを出すぐらいの魚がヒットして、何かなと思っていると4キロ程のハマチでした。

 夏のハマチにしては、少し太っていたと思いました。(やり取りに少し時間をかけすぎてましたが・・・(かなりタックルが細かったため))

 潮が動くようになってきて、700g程のオニカサゴがヒットし、ひとまず本命が釣れて安心しました。

今回の本命オニカサゴ

 反対側で釣っていた針が刺さっていたおじさんには、6キロのイシナギが釣れて、釣り針が刺さるというアクシデントもあったけど、釣れて良かったなと思いました。

 潮が動いている間(時合)は非常に短かったですが、オニカサゴの追加も釣ることができ、9時30分に納竿となりました。

アカイサキもヒット、キダイがヒットしなかったのが不思議でした。

 今回の釣行で発見したのは、九州の漁礁では根掛かり回避のため、着底して5秒待って巻き上げの繰り返しが有効でしたが、今回の場所では3秒待って巻き上げを繰り返さねば根掛かりが頻発しました。

 また、仕掛けも3本鈎ではなく、2本針の方が根掛かりも回避できるので良さそうだと思いました。

 九州の深場に比べると数が圧倒的に少ないですが、オニカサゴを始め、イシナギやアラ等いろんな魚もいるので、非常に南房総は魅力的なフィールドだなと感じました。

 クロムツも非常に脂が乗っており、一夜干しにしても美味しかったです。

 ぜひ近い内にまた通いたいなと思いました。