1 この記事の概要について
タイラバにおける巻く速度(デッドスローの有効性も含む)について紹介した記事です。
2 はじめに
タイラバでは一般的に等速巻きが良いと言われていますが、必ずしもそうではありません。
タイラバにおいて等速巻きは有効とは周知の事実ですが、速度については状況により変える必要があります。
もちろん、潮の流れの速さにより変える必要もあり、速い時はスローで、遅い時は潮にかませるために速く巻かねばなりません。
3 潮が速い時の巻く速度や巻き方について
前述しましたが、潮が速い時は潮にタイラバがかみやすいため、ゆっくり巻くことで効果があります。
この時に速く巻きすぎるとヘッドが暴れ過ぎてネクタイやスカートが絡みつくこともあります。
この時、カーリータイプを使うとかえって食わないこともあるので、使う場合は巻く速度を調整する必要があります。
基本的にはストレートタイプが有効になります。
潮が速い時は、等速巻きでなくても食います。
私は潮が流れるのを利用して、ただ特定の棚にタイラバを置いといて、船の移動と潮を計算してブリやソイ等を食わせる置いとけメソッドという方法を10年近く前からやってます。
ブリは基本的にはタイラバを見つけたら食いついてくるので、細かい巻き方は関係ありません。
ヘッドは潮が速すぎる時はタングステン等抵抗が少ないものが良いです。
4 潮が遅い時の巻く速度や巻き方について
潮が遅い時は速く巻く必要がありますが、ネクタイはカーリータイプ等潮にかみやすいものが必要となります。
ストレートタイプを使用するとアピールが弱くなるためなのか、食いが悪くなることが多いです。
しかしながら、この潮が遅い時にデッドスローが有効になることもあります。
デッドスローは棚が底付近になっている時など主に潮が遅い時に使います。
ネクタイはストレートタイプでもカーリータイプでも良いですが、極端に食わないときはストレートタイプもしくはネクタイなしでフックにフレアリーフのようなワームで食わせます。
この時のフックは小さな針が吸い込ませて食わせるには良いと言う人もいますが、掛け針タイプの大きめの針でも食いますので特に問題ありません。
デッドスローは大鯛よりもむしろチャリコのような小型には特に有効です。
大鯛は潮が止まってようが、普通に釣れる時は釣れますので、この辺は確率論になります。
なお、北海道でこのデッドスローをすると、カサゴの仲間のカジカが入れ食いになり、ちょっとウンザリします。(美味しくないのカジカも混じるので)
北海道でカジカがタイラバで釣れる時は潮が動いていないサインになります。
デッドスローをする時は当然ローギアのリールが有効ですが、電動リールも有効です。
東京湾等の浅い場所は電動リールは不要(無駄)ですが、水深がある程度深い(50mより深い)ところではローギアのリールでは使いにくいこともあるので、有効となります。
電動リールは時化ている時など一定に巻けないときに、特に有効となりますが、レアケースなので特にこの辺は個人の好みになります。
どうしても潮が動かない時はデッドスローが有効となりますが、巻くのが遅いからと言って食わないことはありません。
また等速巻きが全てではなく変速でも食いますので固定観念はあまり持たない方が良いです。
メーカーの人が言うのが全てではありません。メーカーのテスターもピンキリですし、釣り歴が1年とか2年ぐらいの人もいたりしますし。(どこのメーカーかは言いまさんが)
電動タイラバに関しても、昔からやっている人(今の電動タイラバと同じやり方でやっている)がいるのに、あえて私たちが提唱者ですよとやるメーカーのやり方は人としてどうかなと思います。
人がやっていることを自分たちが恰も先駆者のように語って商品を売るのではなく、先駆者としてやっている人と上手く連携してそのノウハウをしっかりと消費者に説明して、納得させて買ってもらうようにすればいいのにと常々思います。
目先の利益ばかり追い求めて釣りという日本の文化が衰退するのを危惧しています。