アブラソコムツやバラムツは、日本では駿河湾の他に和歌山県の方で盛んだそうですが、サイズを求めるのであれば一番駿河湾が良いそうです。

この釣りは、ヒットする魚のサイズが小さいのは数キロから大きい物は60キロ程と非常にサイズに幅があります。

また、アブラソコムツの引きはマグロに似ており、非常にトルクがあり、持久力もあり、マグロやGTの練習台にこの釣りをやりにくる人もいるそうです。

アブラソコムツは持久力があるものの、バラムツは持久力がないという人もいます。

いずれにせよ共通して言えるのは、大きくて非常に突進力がある魚ということです。

シーズンは年中だそうですが、1~4月はあまり良くないそうで、また潮が動かない潮回りも良くないそうです。

富士山を眺めながらの釣りもこの地域の魅力です。

この釣りは元々キハダマグロが釣れない時期等にそのタックルを使って釣れる釣り物を探した結果できた釣りだそうです。

そのため、この釣りではマグロ用のタックルを持ち込み、GTやクロマグロの練習として臨む人も多くいます。

それゆえに、柔なタックルでは話にならず、やり取りを長時間することになり、その間他の人は仕掛けを上げなければならないため、非常に迷惑をかけることになります。

この釣りで狙う場所の水深は800~1000mですが、棚が上から300m程までということもあり、宙層の釣りでもあります。

私がアブラソコムツを釣った時は、水深120m~130m程でした。

昼間は底付近にいて、夜になるとエサを求めて上に上がってくるそうです。

この釣りでは、メタルジグを錘とし、そのテール側からフックを伸ばし、エサを付けるというエサ+ルアーという釣りになります。

釣り方としては、バラムツなどの棚に合わせて仕掛けを置いておくという釣り方です。

状況によって誘いを入れたりします。

バラムツを釣ったあとの様子、ジグは曲がりますが再利用はできます。テールの針にエサを付けます。エサは大型にはスルメイカの1匹掛けが良いそうです。
私のセッティングとしては、針はチューンド管ムロの35号、シーハンターの50号のダブルラインで結節しています。人によってはデビルラインが良いなどといろいろありますが、張りがないアシストラインはトラブルの素というのは共通の認識です。

メタルジグは重さが300g程のものを使用し、基本的にはあまり皆拘りがないものの、専用品としてはカーペンターさんから「バラジグ」という数年に一度期間限定生産のレアなジグが一番最適なものとなっています。

レアなカーペンターのバラジグ、ピンクが人気があるそうです。

竿はマグロ用の竿が最適です。この理由としては、魚がとにかく走るので、船を回らないとならず、短い竿では船底にこすってラインブレイクする可能性が大きいためです。

しかし、あまりに長いとリフトするときにかなりの体力を要するので、自分にあった竿を選ぶことが重要です。

リールはソルテイガの6500サイズやステラの18000~20000サイズが最適かと思います。やり取りも楽ですが、如何せん水深が200m以上のところを攻めることがあるので、ラインキャパシティが必要なためです。

ハイギアを使っている人が多いですが、個人的にはローギアの方がこの釣りにあっているかと思います。無理に寄せるときはハイギアではゴリ巻きで非常に体力を要するので。

一番上が私が釣った20キロオーバー(30キロに近いぐらい)、下の魚は常連さんが釣った6キロのアブラソコムツ、真ん中の長いのは外道のクロシビカマス

特殊な釣りですが、意外と手軽に大物を釣れ、非常にスリリングなファイトができるのでお勧めな釣りです。

なお、注意してもらいたいのはドラグのフルロックは、掛かる魚のサイズが幅広いため危険なので止めて下さい。(大事故に繋がりますので)

おススメの船宿は、静岡県の清水市にある大黒丸さんです。 https://dai3daikokumaru.hamazo.tv/

こちらの船は、船長が非常に温和な方で、親切にいろいろと教えてくれ、バラムツやアブラソコムツの釣りに関しては特に熱心です。