1 この記事の概要について

  東京湾のタイラバ釣行の記事について紹介しています。今回の釣り場は水深40m~70m程で、ドテラ流しとスパンカーを使って立てた釣り方でした。

 今回もカーリータイプのネクタイが有効なことを学ぶことができました。

2 使用したタックルについて

 【タックル1】

 〇 竿:シマノ 炎月プレミアムS610MH

 〇 リール:シマノ 22ステラ4000M

 〇 道糸:PE0.8号300m、リーダー:フロロ2.5号

 〇 タイラバ 80g~100g(鉛、タングステン)、スイッチも

 【タックル2】(調整用タックル)

 〇 竿:シマノ 23 炎月エクスチューン S66ML

 〇 リール:シマノ ハイパーフォースLB3000(ウィング98+EP37カスタム)

 〇 道糸:PE0.8号300m、リーダー:フロロ2.5~3号 

  (0.6号も使用)

 〇 タイラバ タングステン 80g

 【タックル3】(調整用タックル)

 〇 竿:シマノ 23 炎月リミテッド B66ML-LEFT

 〇 リール:シマノ 22オシアコンクエスト 201PG

 〇 道糸:PE0.8号300m、リーダー:フロロ2.5~3号 

  (0.6号も使用)

 〇 タイラバ タングステン 80g

3 釣行当日の状況について

  11月下旬、今回も東京湾タイラバで、「なぶらフィッシング(https://www.nabura-fishing.com/)」さんにお世話になりました。

 今回の釣行の目的は、新規に導入したタックルの調整と東京湾の秋のパターンを学ぶことでした。

 なぶらさんでは、近くにある民間のコインパーキングに停めるようになっていますが、今回は比較的近くにある広めの駐車場に止めることができたので、桟橋までの移動が楽でした。

 前回はバケットマウスの9000サイズに複数タックルとタイラバヘッドをたくさん入れて酷い目にあったので、今回はBM5000の箱に収まるぐらいのものにしたら非常に移動が楽でした。

 今回は右舷ミヨシでした。

 6時頃に出港し、今回はやや時化気味だったので、ポイント到着時には結構波をかぶっていましたが、外房のいつもの波被りよりは全然問題なかったです。

 ポイント到着後、当初は立てて流していたものの、非常に渋く、底付近でコツンと当たるも追い掛けて来ない状況でした。

 九州の厳冬期の海藻パターンと同じような感じがしました。

 そのような中、初心者の方が本命をヒットさせ、船が活気づくも後が続かず、11時30分頃まで当たりがない状況でした。

 みんな諦めていた状況で艫の方に本命がヒットし、再び活気づき、私にも当たりが来て、本命よりフグかなと思っていると、やはりサバフグでした。

 渋い時間帯もフグは多く、ビンビンスイッチのネクタイやフックをバッサリやられ、タチウオにも鉛のヘッドを持っていかれることも多かったです。

 とりあえず、魚の顔は見たから良かったなと思っていると、今度はフォールで何かがヒットしました。

 調整用のベイトタックルだったので、フォールで食い易いだろうなと思っていて、ヒットしたのでタチウオかなと思って上げてみると、トラフグでした。

 釣り上げても持って帰らないので、船に上げるか迷っていると針が外れて帰っていきました。

 タイラバでは初めてのトラフグで、とりあえず、タイラバで釣れるフグはほぼコンプリートできたので、大満足でした。

 他の船では拾い釣りになっているようで、そのような中、また朝一に本命を釣った初心者の方に本命がヒットしました。

 そこで考えを変えて、今まではたまたま船の下に入って来たやる気のある魚がヒットするものかと思っていたのを、九州の厳冬期のように底にいるけど単にプレッシャー等の影響で食わないだけと考えを変えてそのような釣り方をしました。

 東京湾では底ベタ、九州のように底から20mとか追ってきて食わないものと認識し、嫌いなベイトタックルで底付近をデッドスローでやってみるとやはり一発でヒットしました。

 東京湾はカーリーが良いのとかつ以前ぼっちさんに乗っていた時に同じような激渋の状況に遭遇し、その時に対処できるようなシステムを作っていたのでそれを使ってみました。

 上がってきたのは1キロちょっとの食べごろの真鯛でした。

 初めて使う調整の終わっていないタックルでしたが、外洋では使わない柔らかい東京湾専用に導入したもので、かつ反響音を聞いてもフッキングに問題もなく(3本とも掛かっている状態)、やり取り自体問題なかったので安心してやり取りできました。

 この一匹が釣れた後は、他の人がサバフグを釣り、そのまま納竿となりました。

 今回の釣行で気付いたのは、よくよく考えるまでもなく、海域のポイントの数自体が限られており、そこに複数の船からたくさんのお客さんがタイラバを海底に落としているからかなりのハイプレッシャーの海域だなと。

 魚はいるからハイプレッシャーの状況で釣るための条件を考えれば魚自体は取れるなというのを感じました。

 活性が高ければ巻き上げで食わせられるのが通常の他の海域のタイラバですが、水深も浅く、かつハイプレッシャーの海域で、内海なので明石等の海域のようなシビアな釣り方が良いということを改めて感じました。

 船長の話では、1月末頃から70mぐらいの水深のところをやり始めるそうですが、基本的には底付近にいるのは変わらないとのことでした。

 今回はベイトタックルを使ったものの、基本的にベイトを使うと魚が接近する音もわからないし、潮の流れなど微細な情報が取れず楽しくないので、やはりベイトの方がタイラバには向いているものの、あまり使いたくないなぁと感じました。

 元々、20年近く私が提唱して来たバーティカルのスピニングタイラバは、漁師が使う道具で手釣りでたぐってやっていた時の釣り方の応用で作り上げて来たものであり、糸を通じて音を感じ取ることで釣るもので、ベイトでは構造上それがやりづらいです。

 東京湾のタイラバでは、炎月リミテッド B66MLはフルソリッドで非常に使い易いと感じました。

 九州では長々とファイトを続けざるを得ない(非常に迷惑をかける竿)ような柔らかい竿ですが、比較的小型が多い東京湾では柔らかい竿がやはり使い易いです。

 次回である程度タックル等は固めて、年明けからは東京湾のタイラバと並行して他の地域新しいタイラバシステムのテストをしていきたいと思います。

 基本となる理論等は北海道でのテストや関東でのエサ釣りで作り上げているので、後は実地に即したようにするだけです。

 使ったリールのハイパーフォースはタングステンのヘッドが60gまでなら最適ですが、ボディサイズはトーナメント磯よりも一回り小さく、巻き取り能力が低いです。

 そのため、夏場の本当に浅い場所40m以浅等の場所には良いですが、80gを使って潮の流れが速くなるとまぁ使えないです。

 メーカー側は売るために使えるとか言いますが、20000匹以上スピニングで釣っている私からしてみたら情弱の人に売りつけるそのやり方は酷いなぁと思います。

 以前他の記事でも書きましたが、バーティカルのスピニングタイラバで年間5000匹以上釣るとドライブギアや軸、ラインローラー等リールの各所が壊れたり歪んだりし、大体年間でステラ1台以上のオーバーホールやパーツ代が掛かっていました。

 お金がかかる上に、ベイトよりは釣り辛いのでバーティカルのスピニングタイラバはおススメしません。(レバーブレーキのスピニングタイラバならなおさらです。)